IS学園の双璧
「ええとですね、今日はなんと転校生を紹介します!しかも二名です!」
ライとアキラが転校して来てから2週間がたち、月曜日のホームルームで山田先生がそう言った。
「え・・・」
「「「えええええっ!?」」」
いきなりの転校生紹介に教室がざわつく。
「失礼します」
「・・・」
クラスに入って来た二人を例えるなら金と銀だ。そして金はなんと男だった。
自己紹介で金髪の男子はシャルル・デュノアと名乗りフランスの代表候補生の専用機持ちだ。
一方銀髪の女子はラウラ・ボーデヴィッヒと名乗りドイツの代表候補生で専用機持ち、千冬の事を教官と言ったので軍に身を置く者だとライとアキラはそう思った。残念ながら、カレンは分からなかった。
一夏と目が合うといきなり一夏に平手打ちをし、一夏を千冬の弟と認めない発言をした。
その後千冬が手を叩いて行動を促し、シャルルを連れ一夏とライとアキラの元を訪れ、同じ男として面倒を見ろと言う。
シャルルが自己紹介をしょうと口を開いたが、女子が着替える為アキラはシャルルの手を取り廊下に出た。
「自己紹介は後、教室で女子が着替えるから僕達男子はアリーナの更衣室で着替えないといけないんだ」
「実習の度に大変だと思うけど慣れてね。まぁ問題は・・・」
「転校生発見!」
「織斑君の黒髪に、蒼月さんと四十万さんの銀髪もいいけど、金髪っていうのもいいわね」
瞬間廊下の前方から女子達が大勢押し寄せて来た。この状況にシャルルは戸惑い一夏が言うと納得した。
「一夏、今日はルートF4を経由してJ7で行くよ。アキラはかく乱のためにF8を回ってきてからでお願い」
「分かった」
「了解しました」
その様な事は以前からあり、ライは独自に考えたルートを男子組で共有し、そのルートを使っての脱出を図っていた。
的確なルートでアリーナの更衣室に着き改めて自己紹介を始めた。
「俺は織斑一夏。一夏って呼んでくれ」
「僕は蒼月ライだ。年上だけどライでいいし、敬語もいらないよ。で、さっき腕を引いてくれたのが四十万アキラ。彼も君の一つ上だけど、敬語は使わなくていいよ」
「うん。よろしく一夏、ライ。僕の事もシャルルでいいよ」
「話は聞いたよ。よろしく、シャルル。・・・・・・シャルでいいかな?」
いつの間にかルートを通り終え、巻いた後のアキラがいた。
「シャル?」
「うん。いやね、呼びやすいなと思って。嫌ならシャルルって呼ぶよ」
「ううん!シャルでいいよ(えへへ!シャルか)」
「ありがとう」
そこで時間をみると迫っていて慌てて着替え始めた。その時のシャルの反応に疑問を持ったライであった。
今回は2組との合同で一夏がはたかれたと聞き、鈴とセシリアが騒ぐと千冬の出席簿アタックを食らった。
「本日から格闘及び射撃を含む実戦訓練を開始する。まずは戦闘を実演してもらおう。そうだな。凰、オルコットがペア。対する相手は蒼月、紅月ペアだ」
「はぁ!!?」
「ちょっとお待ちを!ライさんとカレンさんのペアは駄目ですわ!」
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