プライバシーってあるよね?
翌日
〔ひぇ~、車だらけ〕
〔ですね〕
『まぁ、何時もの事だ』
キンメル閣下と島内の通りを運転しているものの
3時間後・・・
〔やっと着いたぁ~〕
〔ですね〕
『今日はまだマシだ。』
〔まだマシだそうですよ?〕
〔うへぇ~、
益々鉄道整備を急がないといけないですね〕
『しかし、畝傍大佐、
本気でこのハワイに鉄道を?』
〔本気ですかって?〕
〔でなければこの渋滞の中物資を運ぶ事になりますよ?〕
〔それは嫌ですね〕
『ほれ、そこが事務所だ』
▽
「は?このダイヤモンドヘッドに鉄道ですか?」
「あぁ、この日本人大佐殿は
それを指揮して貰いたいそうだ。」
「え?するのではなく、私に?」
「どうもこの日本人は次に作戦があるから
長居が出来んそうだ。」
「なんとも無責任ですね。」
「そうでもないんだ。」
キンメルが書類と写真を取り出す
「拝見します。」
▽
「なるほど、これなら行けそうですね。」
「な?コイツの頭がどうなってるか、
気にはなるが。」
「ですね、この“モノレール”、
『観光路線』としては良い収入が期待出来そうですね。」
「しかも全線複線とし、幾つかは
『退避可能』とする、
つまり急行運転も想定に入れている、
どう言う頭の中身なのやら。」
「ははは、言えてますな、
資材の運搬も日本軍が請け負うとは、
本当になにを考えているのやら。」
「しかもな?」
もう一つの書類を見せる
「なっ!?
『自治権を認め
税収は、食料品の輸出にて代替えとする』
本気でおかしな事をしてますね。」
「しかも、
俺、キャンベル、現州知事で
議会を作れと来たもんだ。」
「は?」
「畝傍大佐からの書面にな?」
また一つの書類を取り出す
「・・・ぶはっ!?」
「だろ?」
「「ふはははははっ!!」」
「ワイキキビーチで
『独身日本人と独身アメリカ人』の
『婚活パーティー』ですかっ!?
ぶははははっ!!」
「笑えるだろっ!」
「あははは~、ぁ~、
ほんと、変な御仁ですね!」
「な!」
▽
(めっちゃ笑い声が聞こえる)
(さて、次に来る時
どこまで出来ているのかと、
畝傍大佐を『必ず連れて来なければ』)
▽
ハワイ侵攻から半年後
〔うっそだろ、マジか~〕
確かに、ハワイ州の
『観光事業』の概要をまとめた書類も
『作らされたけど』
ダイヤモンドヘッドから
ホノルル
ダニエル・K・イノウエ空港前
アロハスタジアム前
パールシティ
ワイパフ
カポレイ
コオリナ
と、細かい駅は省くが
モノレールが開業していた
〔あの、神宮大佐?〕
(神宮さん、いつの間に大佐なったのやら?)
〔なんでしょうか?〕
〔何をしたんですか?〕
流石に私室の資料が動いてるのは気づいた
〔まぁ、色々前倒ししただけですよ?〕
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