ハーメルン
「信濃」戦記録
プライバシーってあるよね?

翌日

〔ひぇ~、車だらけ〕
〔ですね〕
『まぁ、何時もの事だ』

キンメル閣下と島内の通りを運転しているものの

3時間後・・・

〔やっと着いたぁ~〕
〔ですね〕
『今日はまだマシだ。』
〔まだマシだそうですよ?〕
〔うへぇ~、
 益々鉄道整備を急がないといけないですね〕
『しかし、畝傍大佐、
 本気でこのハワイに鉄道を?』
〔本気ですかって?〕
〔でなければこの渋滞の中物資を運ぶ事になりますよ?〕
〔それは嫌ですね〕
『ほれ、そこが事務所だ』



「は?このダイヤモンドヘッドに鉄道ですか?」
「あぁ、この日本人大佐殿は
 それを指揮して貰いたいそうだ。」
「え?するのではなく、私に?」
「どうもこの日本人は次に作戦があるから
 長居が出来んそうだ。」
「なんとも無責任ですね。」
「そうでもないんだ。」
キンメルが書類と写真を取り出す
「拝見します。」



「なるほど、これなら行けそうですね。」
「な?コイツの頭がどうなってるか、
 気にはなるが。」
「ですね、この“モノレール”、
 『観光路線』としては良い収入が期待出来そうですね。」
「しかも全線複線とし、幾つかは
 『退避可能』とする、
 つまり急行運転も想定に入れている、
 どう言う頭の中身なのやら。」
「ははは、言えてますな、
 資材の運搬も日本軍が請け負うとは、
 本当になにを考えているのやら。」
「しかもな?」
もう一つの書類を見せる
「なっ!?
 『自治権を認め
  税収は、食料品の輸出にて代替えとする』
 本気でおかしな事をしてますね。」
「しかも、
 俺、キャンベル、現州知事で
 議会を作れと来たもんだ。」
「は?」
「畝傍大佐からの書面にな?」
また一つの書類を取り出す
「・・・ぶはっ!?」
「だろ?」
「「ふはははははっ!!」」
「ワイキキビーチで
 『独身日本人と独身アメリカ人』の
 『婚活パーティー』ですかっ!?
 ぶははははっ!!」
「笑えるだろっ!」
「あははは~、ぁ~、
 ほんと、変な御仁ですね!」
「な!」



(めっちゃ笑い声が聞こえる)
(さて、次に来る時
 どこまで出来ているのかと、
 畝傍大佐を『必ず連れて来なければ』)



ハワイ侵攻から半年後

〔うっそだろ、マジか~〕

確かに、ハワイ州の
『観光事業』の概要をまとめた書類も
『作らされたけど』
ダイヤモンドヘッドから
ホノルル
ダニエル・K・イノウエ空港前
アロハスタジアム前
パールシティ
ワイパフ
カポレイ
コオリナ
と、細かい駅は省くが
モノレールが開業していた

〔あの、神宮大佐?〕
(神宮さん、いつの間に大佐なったのやら?)
〔なんでしょうか?〕
〔何をしたんですか?〕
流石に私室の資料が動いてるのは気づいた
〔まぁ、色々前倒ししただけですよ?〕

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