ハーメルン
異世界来たので好きに生きる
二話

私がこの世界に来たきっかけは簡単だ。
うっかり風呂場で寝てしまったことによる溺死。
仕事で疲れきっていてその時の記憶はないのだが
まぁ、いつかそうなるかもとは思っていた。
そして奇跡という名の強制によって【神様】に
連れてこられた。
神様が私に求めたものは、【連絡係】としてこの世界の【ある事】について報告すること。
遠目からひっそりと見てひっそりと神様に耳打ちする。
出歯亀とほぼかわらんしやる気はそんなに無い。
その【ある事】というのが私の他にこの世界に来たもの達のことである。
彼らを遠目から観察しその日常を教えることなのだが何故そんなことをしなければならないのかと聞いたところ

『僕の範囲外で変なことされると困るんだよねー
勝手に地球人攫って兵士にされるとこっちの魂のバランスが崩れちゃうし。
最近そういうの多くてさぁ、このままだとどんどん魂が減っちゃうんだよね。
だから攫われた子達がどう行動してどう死ぬのか知りたいんだよ。
その辺僕もよく知らないし、知らなきゃ対策打てないし。
魂の返還もされないのに仕事増やされても困るし…
よくわからん文句言われても本当に困るし…
まぁ月一くらいでその子達の生存報告くれればいいからよろしくー』

ほぼ愚痴だったが要は拉致された子供がどういう扱いでどう生きて死ぬのか知りたいらしい。
これ一生とか嫌なんだけどという当然の主張をした結果、風の噂程度でいいしずっと見張る必要はないこと
離れても生存の有無位は分かるようなモノをくれることこの仕事は彼らが成人するまででいいこと、になった。
これでもかなり頑張ったのだ。
そもそも一般人でぬるま湯つかってた人間が
ヨハネスブルグで生きてけるわけないだろ!という
主張によって色々な物も貰ったんだが、今思えば
神様に不遜なことしたよな。
まぁ当然の主張だし福利厚生とかない世界に行くんだからその程度は許されるべき。

こうしてこの【ヴェストリティス】というファンタジックな世界にやって来て出歯亀というか軽いストーカー?行為しながら生死の扱いの軽い世界で生きているわけだ。
この世界での生活は厳しいし大変だが楽しくて息がしやすい。
血とか生き物殺すとか別に忌避感無いしこういう
野蛮な仕事が自分に合っているとは思わなかったが
正直楽しいです。
こっちに来て脂肪が落ち筋肉がついて身体が異常に
軽いのもあって頭で思い描いたとおりに動かすという快感も見いだせた。
地球だったら普通にお縄について豚箱である。
つくづくこっちに来て良かったと思う。

因みに私が神様に願ったのは生きていくために必要なものである。
お金や知識、差別されないように現地人に似た容姿、言語能力、専門的な職業の知識、現地での平均的な身体能力。

これらが無ければ今頃スラムで野垂れ死にか人攫いにあって奴隷になっていたと思う。
まぁ色々サービスしてもらったし神様の望む通りに
彼らの生存報告義務を怠らない所存です。

装備を整えて家を出ると鍵をしっかりかけた上に
[魔法での鍵]もかけておく。
自宅を荒らされるなんて目にあいたくないし中には
本や魔道具も置いてある。
盗られたら損害どころの話じゃないのだ。
安全マージンは自己管理からやっていくのがベスト。

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