ハーメルン
腐り目、Cクラスに入るってよ
攻略法

「これでコイツを代入すれば……合ってるか?」

「……はい。正解ですよ。これで数学が赤点になる事はないでしょう」

「なら良かった……」

5月になってから1週間、俺は図書館で椎名に理系科目を教わっている。幾ら授業をちゃんと聞いていても万が一の事もあるし用心してしっかりと勉強しておく。

加えて帰りのHRにて坂上先生からテスト範囲の変更を言われたからな。気をつけないといけない。

「それにしても赤点1つ取るだけで即座に退学とは厳しいですよね」

椎名はそう言っているがそれに関しちゃ同感だ。普通は補習だの追試だの救済措置があるからな。

「国が力を入れてる学校だからな。赤点を取る奴は恥晒しと考えてんだろ。しかし赤点回避する為の攻略法は全くわからんな」

以前龍園と話した点数やカンニングをする権利に対する売買については現実的ではない。カンニングをする権利については校則を破棄するのは無理であるため売買を認められず、点数については1点につき5万ポイントと言われた。

もちろん1点が1000ポイントぐらいだったら退学者が出なくなるし、高いのは予想していたが1点につき5万は現実的でない。

「?比企谷君の立場なら赤点は回避出来るのでは?」

椎名は不思議そうに言ってくる。確かに俺はそこまで赤点について不安視はしていない。

「攻略法を教えたらポイントをやるって龍園に言われたんだよ」

昨日龍園はクラスの王となった。その際にクラスメイトの中には顔に傷がある奴もいたが、龍園に叩き潰されたのだろう。

しかしまだまだ反対している奴は多く、龍園は実績を出して黙らせるつもりでいる。俺に攻略法について話したのも実績を出せる可能性を少しでも高める腹だろう。

俺としてもポイントは貯めておきたいし、可能なら攻略法を見つけたい。

「そうですか。坂上先生は赤点を回避出来る方法があると確信していると言ってましたが、これまでにヒントを与えていたかもしれないですね」

「まあこれまでにもヒントっぽい発言はたくさん聞いたからな」

プールの授業では泳ぐことが必ず役立つとか言っていたが、アレも夏に起こる何かに対するヒントだろう。

「ヒントって言っても、あのクソ難しい問題が含まれてた小テストくらいだろ?」

難問については一応調べて解けるようにはしたが、あの問題はテストに出ないだろう。出るなら坂上先生は赤点を回避出来る確信があるなんて言わないし。

「しかしあの小テストには何の意味があったのでしょう?あの問題は高校3年でやる問題です」
 
「だよな。成績表には影響はないって言ってたが、何に影響があるって話だ。大方毎年やってるんだろうが、難問を解けた生徒をチェックしてるのか?」

もしくはクラスポイントに関係してんのか?例えば難問を解けた生徒がいたらクラスポイントが増えるみたいに。ポイントの増減に関する詳細は教えて貰えないからわからんが。

そう話すと椎名はなにかを思いついたような表情になる。

「どうした?」

「すみません。今比企谷君、大方毎年やってるんだろうが……って言いましたよね?」

「言ったが?」

「もしかしたら同じ問題が出ていたかもしれないですよね」

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