赤点
なるほどな。まあ坂柳の立場からしたら由比ヶ浜を自分の手で退学させたい気持ちもあるだろう。
「待って。ポイントはともかく、土下座は取り下げて欲しいな。雪ノ下さんが可哀想だよ」
すると以前図書館で会った女子が頼んでくるが、龍園は全く気にしない。
「ならそのビッチは退学だな。ま、お前らとしてもゴミが消えるからいいんじゃないか?後3分待ってやるからお前らで決めな」
龍園は敢えて制限時間を言ってDクラスの判断力を鈍らせる。その際に坂柳は小さく笑っているが生粋のドSだな。
「……本当に由比ヶ浜さんの退学を回避出来るのかしら?ポイントを貰うための詐欺を考えているのではないのかしら?」
内心呆れている中、堀北がそう言ってくる。まあ彼女の発言も当然だ。
「そんな訳ないだろ。教師やカメラに見られてるんだぞ。ここで俺が詐欺なんてしたら俺も退学を食らうからな」
まあそうだろうな。もしも詐欺したら龍園もタダじゃ済まないのは確実だ。
そこまで考えていると雪ノ下は龍園から目を逸らし……
「比企谷君。由比ヶ浜さんが退学を回避する道を教えなさい。拒否権はないわ」
あろうことか俺にそんな命令をしてきたので……
「30万で良いぞ」
そう返した。
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