ハーメルン
ようこそ人間讃歌の楽園へ
彼らは今一度説得を試みる。



 大失敗に終わった勉強会の翌日、朝のホームルームが始まる前に柚椰は櫛田を呼び出した。
 そして昨日堀北と綾小路との話し合いで決まった事柄について伝えた。
 改めて勉強会を開くこと。そして昨日と同じように3人に声をかけてほしいということを話した。

「というわけで、もう一回お願い出来ないかな?」

「それは別にいいけど、須藤くんは簡単にはいかないと思うよ? 
 堀北さんに教わるってだけで怒っちゃうかも......」

「まぁそりゃね。流石に昨日の今日でホイホイ釣られるほどバカじゃないだろ」

「......ほんっと、あの女心底ウザいわ。面倒かけさせやがって」

「本性出てる」

「はっ......!? も、もう~堀北さんにも困っちゃうよねっ」

 柚椰に言われて我に返ったのか、櫛田は辺りを警戒しながら猫を被った。
 昨日までの大女優ぶりは何処へやら、あまりにお粗末な猫被りに柚椰は苦笑いした。

「なんというか、俺にバレてから仮面ガバガバじゃない?」

「黛君の所為だよっ!」

「なんで?」

「だ、だって、黛君にも裏があるって分かったら、つい演じるの忘れちゃうっていうか......
 ただでさえ黛君と一緒にいるの楽しいし、気兼ねしないし、仕方ないじゃん......」

 恥ずかしそうにボソボソと櫛田は恨み節を口にした。
 彼女にとって柚椰は最早友達以上に気を許せる相手なのだろう。
 自分の本性を知っていても変わらず接してくれる。
 それだけでなく柚椰もまた、()()()()()()()()()()()()()()

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