約束を・・・守りに来たよ
ー風夏sideー
どうも、私です。突然ですが質問があります。
あなたは今まで親と慕ってきた人から拒絶された場合、どうしますか?
私は別にどうも思いません。親の顔なんて見た事ないので・・・
けどフェイトは違う、作られてからずっとプレシアさんを親と慕ってきたからプレシアさんからの拒絶はフェイトにとって、一番されたくないことでしょう。
それが今、目の前で行われてます。
連れてこられて数分戸惑いましたが、そんな事より今はフェイトです。だって、もうフェイトの心は壊れかけなのですから・・・
それにしても、よくあそこまでの嘘がつけるものですね・・・大嫌いだったならフェイトは居ないものとして考えててもおかしくないのに、未だにフェイトを見ている。やり方はおかしいけど、まだ見ている。
これは、確認をした方がいいのですかね・・・プレシアさんの本当の気持ちを・・・
ーなのはsideー
フェイトちゃんのお母さんとエイミィさんが過去に何があったか話してくれたの、けど、最後に余計な一言があったの。
「いいことを教えてあげるわ、フェイト・・・私はあなたを作りあげてからずっと・・・あなたが大嫌いだったのよ!」
・・・自分のわがままでフェイトちゃんを作っておいて、言うに事欠いてそんな事を言うプレシアさん。
この時に、私は思い出したんだ。
アリサちゃんが、風夏ちゃんを突き飛ばして怪我を負わせた後に、アリサちゃんが言った言葉・・・
「何であんたはこの子と仲良くしていられるの?私はこのやり方でしか風夏を愛せないんだけど・・・」
あの時は意味がわからなかったけど、今ならアリサちゃんの言いたい事がわかる。
自分が不器用な愛しか持ってないから彼女を傷付けてしまう。それなら私は、いっその事居なくなった方がいいんじゃないかと。
多分プレシアさんも、不器用な愛でしかフェイトちゃんを愛せないんだ。アリシアちゃんが死んでからフェイトちゃんとアリシアちゃんの両方に板挟みにされて・・・
・・・こんな時、もしここに風夏ちゃんが居たならどうしてたかな?怒ってたかな?泣いてたかな?それとも・・・
「「助けなきゃ!」」と思うかな?・・・そういえば、さっき無理やり連れてきた人は誰なんだろう?
ドウシテ、フウカチャンノニオイガスルノカナ?
これは確かめなきゃ行けないなぁ?
あれ?あの人居なくなっちゃった・・・?どこ行ったんだろ・・・まさかと思い、私はモニターの方に目を向けるとやっぱりというか時の庭園に乗り込んでいた。
全然見えなかった・・・とか言ってる場合じゃない!私も出なきゃ!
「高町なのは!出ます!」
ーフェイトsideー
母さんに拒絶された。この言葉に尽きる。
私は、人形・・・アリシアの代わりにすら成れない哀れな出来損ないの人形。こんな出来損ないの人形があの白い子や、風夏と一緒に居る資格なんてない・・・そう思う。
・・・そういえば前に風夏がジュエルシードを持ってきてくれた時にこんな事言ってたな・・・
「友達になるのに、資格なんて要らないよ?必要なのはその子と仲良くなりたいって気持ちだけなんだから!フェイトは私と友達になるのは嫌?」
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