1993:ユメのUNION2018
『ご覧ください皆さん!!グリッドマンです!!26年前、私達を魔王の脅威から救ってくれたグリッドマンが、今再び、我々の前に姿を現したのです!!』
ラジオから聞こえるアナウンサーの興奮気味の声。
それを聞きながらソウゴ達は、この地に舞い降りた電光超人を見上げる。
翔直人と響裕太と合体し、真の覚醒を果たしたグリッドマンは、カーンデジファーの前に立ち、構えを取る。
カーンデジファーはデジファーソードを両手に構え、グリッドマンを睨みつけた。
『どこまでもこのワシを追って来るかグリッドマン!!』
『私の使命は、お前のような邪悪な心を持つ者から、この世界を守る事!お前がこの世界を脅かす限り、私は何度でもお前の前に立ちふさがる!!』
「随分しつこいじゃねーか、カーンデジファー。もう26年も経ってるんだ、いい加減諦めろ。」
『六花の心を傷つけた……お前だけは許さない!』
『小癪な!!』
走り出すカーンデジファーとグリッドマン。
カーンデジファーがデジファーソードを向けると、グリッドマンはそれを躱す。
更にカーンデジファーを自分の足に引っ掛けてバランスを崩させると、体勢を崩したカーンデジファーを掴み、地面に叩きつけた。
だがカーンデジファーはすぐに起き上がり、グリッドマンの腕を掴む。
グリッドマンの腕を掴んだまま彼を振り回すと、ソウゴ達のいる方向に向けてグリッドマンを投げ飛ばした。
「あわわわやばい!!こっちにくる!!」
「どこにも逃げ場が無いぞ!!」
慌てるソウゴ達だったが、彼等の前に、起き上がったグリッドマンシグマが立ち、飛んできたグリッドマンを受け止める。
二人共もその場で膝をつくが、お互いに手を取り合い立ち上がった。
『待っていたぞ、グリッドマン!』
『待たせてすまなかったシグマ。共に戦おう!』
「直人、君のその姿を見るのは何十年ぶりかな。」
「正直、まだ全然勘が戻ってこないわ。っていうわけで、頼りにしてるぜ裕太くん。」
『はい!!』
二人同時にカーンデジファーに襲い掛かるグリッドマンとグリッドマンシグマ。
だがカーンデジファーはデジファーソード二刀流でグリッドマンとグリッドマンシグマ両方の攻撃を防ぎながら、二人同時に地に伏せる。
この強さ……26年前以上だ。
それほどアナザーライダーの力は強く、グリッドマンとグリッドマンシグマの二人の戦闘力を圧倒している。
その様子を見ながら、ゲイツは拳を握り、その場を離れようとする。
「どこに行くのゲイツ?」
「グリッドマンの加勢に決まっている!タイムマジーンでは心もとないが……行かないよりはマシだ!」
「先ほど私が言った通り、私達ではグリッドマンの足手まといにしかならないよ。それに、さっき君が言ったはずだ、大きさが違い過ぎると。」
「ならばこのまま指をくわえて見ていろと言うのか!!」
「まぁまぁ、ちょっと待ってよゲイツ。」
「ジオウ………何か考えがあるのか……?」
「ううん。でも、俺達には俺達にしか出来ない、俺達のやるべき事がある。」
「やるべき事?それはなんなのソウゴ?」
「うん。それはね………、」
~~
その頃、ツツジ台…
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