『アーチャー!投影しなさい!』『了解だマスター!』
「木場です、少しよろしいでしょうか?」
木場に続きイッセーとアーシアが部屋に入る。
――すると、なんと言うことでしょう
「人間ごときがぁぁぁ!!」
何か眼鏡かけた薄着の人と深くローブを被った如何にも魔術師といった集団が制服姿の二人の青年にボコボコにされているではないですか。
薄着の人――まだ寒いので痴女でいいですね。彼女は辛うじて膝をつく程度のダメージですが、痴女を除く魔術師連中は顔面を執拗に殴られでもしたのかギャグ漫画の如く歪んでおります。
「魔剣バルムンク…こんな神が作った擬きとは比べ物にならない。しかし真名すら解放させてくれないとは。歯応えのない相手ですね。」
「どいつもコイツも。人間舐めすぎだろぁぁん?」
イッセーとアーシアは後で聞いた話なのですが、この学校で転移魔法を使うとこの場所に座標を変更され呼び出され無許可で転移してきた者達、その中でも人間に害意を及ぼす悪魔等は彼ら英雄派によって半殺しにされているそうなのです。
何と言うか御愁傷様。
木場はベルトコンベア式に運ばれていく素材と個人所有の財産一切を没収され20年は牢獄の中で過ごすことになる魔術師(擬き)に哀れみの視線を送った。
やぁやぁ皆さんこんにちは曹操です。
人間の限界に挑戦するのも良いが、最近は英雄に憧れて人助けに精を出しております。
今日は1年前に卒業し、以後OBとして神器指導を行っている母校へ招かれたのですが…「現在の時刻を入力しなさいって『:』は何処にあるのよ!?そもそも現在の時刻って何よ!?何時何分何秒、地球が何回回った時か、はっきりしろぉぉ!」何やら扉前でわめき散らす遠坂凛と目が合ってしまいました。
「曹操!丁度良かったわ。この扉の破壊許可を頂戴」
「あげるわけないでしょう。と言うか、パスワードのヒントまで用意された電子ロックに手こずらないでください」
危機一髪なのでしょうか?
危うく学校の施設が一つ破壊される所でした。
「何度も言いますが、貴方は学校の創設者であり人間代表としての自覚を持つべきだ」
「嫌よ。遠坂凛とは優雅で美しく、常に己に正直に生きるの」
………過去、マジカル☆リンと名を馳せていた彼女の全盛期。決闘で負けて強制的に通わせられることになった過去からどうも彼女には強く出れない俺だが、仮にも人類代表がこんな奴で大丈夫なのか本気で心配になる。
「三大勢力の会談は来年。それまでには落ち着いてくれるとありがたいが………キミは変わらないのだろうな」
「ちょっと、皮肉ったわね!アーチャーみたいに!」
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