『黄金率Z』『あんまりよぉぉぉ!!!』『諦めろマスター』
「屋敷中の宝石を集めて令呪二画分かぁ………分かってはいたけど不安よね~」
かつては麻婆神父さながらの刺青令呪も先日エレちゃんの宝具魔力に使いきってしまい二画となった…三大勢力の和平会議など来年に控えちょっぴり不安な私、遠坂凛です。
「暫く無駄遣い出来んな」
「そ、そうね!その分私たちがサポートしないとっ」
「はいっ!」
現在我が家にはアーチャーとランサーのエレシュキガルちゃん、そしてアーシアがおります。いやー、実はあの後エレちゃんが張り切り過ぎてハーデスの冥界を一部乗っ取ってしまい大変お怒りのハーデスと危うく戦争待ったなしかと冷や汗を流したのですが、「…そうか、お前がコウモリ処理班の…消すには惜しい」何とか納得してもらい、作家サーヴァント並みに弱体化したイシュタルをこっちの世界のエレシュキガルちゃんに引き渡してゴールデンウィークを迎えました。
「(エレちゃんを召喚した記念に旅行に行きたいけどー、お金がねぇ…無いのよね………)」
領主として治安維持を行った報酬は宝石に使い込み、アーチャーが握っている食費を残せば万年家に余裕なんてありません。
間違いなく原典の貧乏属性を引き継いでいる気もしますが、あっちは宝石すら買えないので遥かにマシでしょう。
「………仕方ないか、」
「何が仕方ないのかしら?」
エレちゃんの為にも、アーシアの入学祝いも兼ねて遠坂は一つ決断する。
「久しぶりにティアマットの鱗を剥ぎ取って売る!」
「お、おぉぉぉお母様の鱗を!?それも、久しぶり!?」
さぁ往こう使い魔の森へ!
さて、着きました使い魔の森。
本日は暇そうにしていた英雄派のジークフリートと声だけはジークフリートのアーチャー。そしてエレちゃんと「怪我をした時には私が治します」とアーシア。アーシアの学友の兵藤一誠を連れて来ております。
「スッゲー!見ろよアーシア!あっちにペガサスがいるぞ!」
「うわぁぁ本当ですっ」
相変わらずあの二人は仲が宜しくて微笑ましいですね。彼の神器『赤龍帝の籠手』が目覚めた時は、歴代の赤龍帝は英雄色を好むというか、手当たり次第に異性に手を出し純粋なアーシアは傷ついてしまうのではないかと心配になりましたが、あの様子ではアーシア以外の女性なんて目もくれないでしょう。
願わくば彼女らが幸せに………て、いつから私は若い世代の幸せを願うお婆ちゃんポジションになったのよ。
流石にあれね、エレちゃんが来てから平和ボケしすぎたわ。
これから、戦うティアマットはビーストではないけど、カレイドステッキを使った私と固有結界まで使用したアーチャーでやっと鱗を剥ぎとれたほどの強敵よ。(その分、鱗は高く売れたわ…)
「ジークフリート、アンタは竜と戦ってみたいなんて理由でついて来たかもしれないけど、私たちが今から戦うのはドラゴンの中でも上位の素ざ………存在。気を抜いて大怪我してもしらないわよ?」
「………望む所だ」
「一誠、アンタは私たちがティアマットの相手をしている間、使い魔探しでもしてきたらどうかしら?」
「えー、アーシアは凛さんに付いていくんでしょう?「はい、でもイッセーさんは危険ですから…」なら、俺がアーシアの盾になります!」
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