『ティアマットの鱗を剥ぎ取ろう!』『1』
洞窟。
遠坂達はハデスの隠れ兜で身を隠し奥底でぐぅぐぅと寝息をたてるティアマットを発見した。
てっきり、模造品の宝具ぐらい見破っているだろうと備えていた遠坂は拍子抜けするように首をふり、「アーチャー」「了解した」
アーチャーが竜殺しの宝具を厳選し始める
「エレちゃん」「名前だけで、お母様とは無関係なのね………うん、なら大丈夫」
エレシュキガルは宝具発動の為、槍を構える
「ジークフリート」「………あぁ」
ジークフリートは使いなれたグラムとアーチャーが投影したバルムンクを引き抜く
――そして
『………むにゃむにゃ、うん?』
「全投影連続層写!」
「霊峰踏抱く冥府の鞴!」
「ハァァァア!」
刺さって、落ちて、斬られて、目が覚めた
『また貴様かァァァァ!!!!』
【人と竜】戦いが始まる
『私はただ寝ていただけだというのに、毎度毎度!貴様は寝ていて、いきなりブスッと爪楊枝で刺される人の痛みと恐怖を知らんのかッ!』
「………キミには同情するが、我が家が金策において危機的状況なのは変わらない。城を預かる者として年頃のアーシアに安物の米ばかり食わせるわけにはいかんのだ!」
アーチャーは干将・莫耶を投げつける。
ティアマットの鱗は傷つくことなくそれを弾いてしまうが、大きく飛び上がったアーチャーは投影した洋弓の弦を引き絞り、一瞬で投影した偽・螺旋剣を射つ。
『おぉぉぉぉ!?』
「チッ」
神秘の塊のようなティアマットは偽・螺旋剣の効果を打ち消し、鋭い矢として傷を受ける。本来なら呻き声を漏らすことなくアーチャーに噛みついてやりたい所だが、アーチャーが狙ったのはティアマットの爪…爪が割れた!
ティアマットはあまりの痛みに悲鳴を上げる。
「我が剣を受けて貰おう!」
そして追い討ちをかけるかのようにジークフリートが。
「邪悪なる竜は失墜し、」
『その剣は!』
五大龍王のティアマットはかつて、同じ龍王が一度殺された剣と限りなく近い神秘を内包するバルムンクに恐れを抱いた。
『神器ではない…聖書の神はその剣を回収出来ずに複製で代用した筈だ!何故貴様がそれを!』
私が造りました。その言葉を寸前で飲み込むアーチャー。
「世界は今、落陽に至る………撃ち落とす」
ヤバい!あの剣とあの剣の使い手と波長の似た力は私の心臓へ届き得る。翼を広げ空へ逃れようとするティアマット。しかし、エレシュキガルの冥界は深く障害物が殆どない―――つまり、良い的だ。
「幻想大剣・天魔失墜!」
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