ハーメルン
私は護る小人を
第41話 熱を失う者たちよ


戦いに触発されたのかロウリィが参戦し、ハルバードを叩きつけるもよろける素振りも見せず、怒りに任せた一撃を食らうも、流石は亜神であろうか、致命傷も直ぐに回復し不死人達と非常に良く連携している。

そんな事が起こっているが、周囲にドロドロは無くなっており、深淵の放つ猛毒もそこにはない。
当たりは日の光が降り注ぎ始め、呑み込まれた筈の残骸もチラホラ見え隠れしている。

だが、呑み込まれたもの以外に出て来てものがあった。火の時代、彼の深淵に心を喰われし王。火の力に魅了されてしまった哀れな神、それらが表れ、ソウルを奪おうと攻撃してくる。

その力は凄まじいものだが、決して死なないわけではない。元は神なのだから、殺せないものではない。
現在多くの地域で化け物の変わりとしてこういうもの達が表れ始めた。
戦いは第2ステージに入ったが、この時点で神が人類に勝てる確率は0に近い。

理性の残ったもの達が大半であること、自分達の夢であった世界を手に入れた子供達が敵であること。
彼等はなす統べなく殺されるだろう。

だが、それとは違いグウィンは未だに火に捕らわれ、こうして火継ぎの一人であるものへ、ダークソウルを持ったものへと斬りかかっている。
自らに、もはや火の力はないと言うのに。


《???》

何処とも知れない場所で、女神とスコーラー達は大局将棋延々と指し続けている、始めてから丸2日休息が必要の無い者たちは、いつ終わるとも知れないものを続けている。

そこへ土足で踏み言った者たちがいた。
白い影が侵入したのだ、だが彼等はここにある筈の火が存在しないことにすぐさま気が付いた。

何故なら、元から消えるのを良しとされていた火であるから、始まりの火とは性質が違う。
それに誘われた蛾は、それに近付きすぎた。亡者であるその身は、土のようにボロボロと崩れ始める。
そして、そこに残ったのは土の山だけだった。

それを知らずに、大局将棋を続けていると女神はふと顔を上げた。
何事かと尋ねれば、何かが流れ込んできたと言う。
それを聞き、それを殺すのが我等が役目だと言うと、手に火を灯しそれに息を吹き掛ける。

するとどうだろうか、空が近付いてくる。
共に行こうと言うが『私は良いから行きなさい』と言われる、理由は問わない。だが、人の善意を無視するものではない。四人は彼女に目を背け、手渡された螺旋剣の破片を握りつぶした。

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