第4話 騎士の誉れ
「ハッハッハッ今回の龍狩りは骨が折れましたな。しかし、ウェルス殿、毎回思うがそなたのダークソウルであったか?それは非常に便利だな。」
「いやいや、器用貧乏なだけですよ。それよりも、私はこの事をグウィネヴィア様に話したいですな。」
周囲がざわつく、小人風情がグウィネヴィア様に直接合うなどと、等思っていたことだろう。
そこに、オーンスタインが割り込んだ。
「彼は????様の親友であり、ダークソウルの王の側近でもある。どこにも可笑しいことはないが?」
まだ、グウィンと誰も知らぬ小人が盟友であったとき、龍狩りの王と小人の龍狩りウェルスも親友であり、
オーンスタインは、それを近くでいつも見ていた、まるで監視をするかのように。
―――――
《コダ村》自衛隊コダ村へ帰還
『急げー、急いで荷物を纏めるんだぁ!嵩張るものは、置いていけ持てるものだけを持って急げ!』
昨日の夕方去っていった自衛隊が、今日の昼頃に帰って来た。ソウルを感じる少女を連れて。
彼女を見たとき、やっと見つけたと確信した。
ダークソウルを内側に内包する存在、それは人間たちではない、彼女たち長寿の種族。彼女たちこそ小人の末裔、かつて私たちが死力を尽くして守った存在たち。
私はかつて、彼女たちに嘘を着いた、不死人たちにも嘘を着いた。私は、決して不死人等ではない。
私は最後の純粋な小人であると。言えなかった。
しかし、それでも末裔達を護りたかった。それが私の小人の騎士たる私の使命であったから。
紛い物の人間しかいないこの時代に、遂に護るべき者が現れたのだ。
しかし、意識を失い肌が煤を被ったようになっている。どういう相手がいればこうなるのか。
「おい、伊丹殿。聞きたいことがある、何がいた。
彼女を何が襲ったのだ。」
問い詰めた所、龍であるという。なるほど、龍か。それも、この村の4分の1程度の大きさだという。
実に矮小なものよ、だが龍は龍である。少しの油断が命取りとなるか、
「腕が鳴るな」
《伊丹耀司》
『腕が鳴るな』
龍の話を聞いて、そんな言葉を口にしたこの男、つい先日あったときとはまるで違う闘志に満ちた顔つきをしている。車に同乗しても良いように、鎧を消して見せた文字通り消したんだ。目の前で、部下も見ていて全員目ん玉をひりだして見ていた。
おいおい、物理法則もあったものじゃないと。
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