ハーメルン
IS×AC ガチタンが行く
お悩み相談

「それは、、、」

彼女の口から語られたのは報告と同じ一夏のせいで専用機の開発が打ち切られたこと。家の事情で姉と対立しており一人でISを完成させた姉に対抗して一人でISを作っているということだった。しかし、、、

「聞いておいて言うのもあれだけど、どうして話してくれたんだ?聞いた限りだと気楽に聞いていい話じゃなかったみたいだけど、、、」

「誰かに話して楽になりたかったし、それとあなたには憧れがあるから」

憧れ!?俺に!?だが、、、

「だが俺に憧れる要素なんてあったか?言っちゃなんだがISがなければただの一般人だぞ。俺は、、、」

「企業連の代表が一般人なわけないでしょ。それに企業連はカッコいいし、何よりクラス対抗戦の時の戦いっぷり凄く感動したんだよ。だって代表候補生に勝っちゃったんだから」

今この子はなんと言った?企業連がカッコイイ?戦いっぷりに感動??、、、先生。どうやら世の中捨てたもんじゃ無さそうです。んっ?

彼女の鞄には見慣れた玉ねぎのようなロボット(トーラスマン)のキーホルダーが付いていた。なるほど想像以上に毒されているようだ。

❬説明しよう!トーラスマンとは暇を持て余した企業連の一部が作ったアニメである。インパクトのある主人公を作ろうとした結果図案だけ存在するトーラス社製IS、通称トーラスマンを起用した。自分が正義のために戦う度に周りが有毒物質で侵される事に葛藤しつつ正義のために戦う物語である。敵には有毒物質に弱いガッチガチのタンクやよく水没するもの。後は光がしょっちゅう逆流するものがいる❭

「企業連所属としては嬉しい限りだ。ところであんな話を聞いたら手伝いたくなった。君は一人で作ることにこだわっているようだがもし良ければ手伝わせてくれないか?もちろん物を運んだりといった雑務で構わない」

「その提案は嬉しいけど有澤君に迷惑かからない?」

「もちろんさ。勉強も一段落したし何か別の事をしたいと思ってたんだ」

「なら、、、お願い!手伝ってください!」

「分かった。よろしく更識さん」

こうして俺は彼女、、、更識さんのIS製作を手伝う事になった。

「更識さんって呼ばないで。姉と比べられているようで嫌だから。私のことは簪って呼んで」

訂正、簪さんのIS製作を手伝うことになった。どうやら背中のミサイル制御に手を焼いているようだ。毎日苦戦してるのはあれか。あれさえ何とかなれば完成は間近だな。差し出がましいかもしれんが手を貸すとしよう。

「もしかしてミサイル制御にてこずってる?」

「えっ分かるの?」

「ああ。既存のパーツの組み合わせとはいえ俺も自分でISを組んだからな。こう見えてもある程度のプログラミングとかも出来るぞ」

「ならアドバイスくれるかな?」

「簡単だ。そんなプログラム全部消してミサイル全てASミサイルにすればいい」

「ちょっとそれは予算が、、、」

デスヨネー。企業連のIS乗りであるエイ=プールも武装が全てASミサイルのため年がら年中貧乏してると聞くし。俺もプログラミングできるとはいえ少しかじった程度。理解は出来るが組むとなると、それにこのマルチロックオンシステムはこのISの一番重要なところだと言うし、ならこれしかないか

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