生徒会長戦
「嘘、熱き情熱を耐えた!?」
今までどの試合でもまともに決まれば一撃だった熱き情熱を受けてまだSEが半分以上残っていることに楯無は驚愕した。
「硬い硬いとは言われてたけどここまでとは、ならまともに通用するのはミストルテインの槍だけか。隙を見つけて一撃で落とす!」
楯無は蒼流旋の内蔵のガトリングガンで牽制しながら隙を伺うことにした。
「ほう。何やら避けに専念し始めたな。どうせ奥の手を安全に使うために隙を伺ってるんだろうな。その手には乗らん。ガトリングキャノン!」
圧倒的弾幕、所詮内蔵のガトリングガンが打ち勝てる訳もなく、
「火力も想像以上ね。精度がそこまでじゃないのが救いか」
その場でとどまって撃つ隆彦と回りを飛び回りながら撃つ楯無。状況を動かしたのは楯無だった。弾が切れて攻撃が出来なくなったのだ。接近しようにも弾幕で近づけない。
「思ったより旋回速度が速い。鈍足じゃ無かったの?」
「ハッハー!地に足つけてりゃ超信地旋回で下手なISより旋回は速いぞ!」
ガチタンのあまり知られていない長所にキャタピラを使う構造上地に足をつけているときの旋回がとても速いことがある。
「でもいつかは弾が切れ、、、あのデカイ弾倉を見るに弾切れ狙いは無理そうね。なら真っ向から大ダメージ覚悟で行くしかないか」
楯無はひたすら回避に専念しつつ牽制に蛇腹剣であるラスティー・ネイルを奮いながら何とか隙が作れないか模索していた。その間に楯無は薄々気がつき始めていた。
「戦いぶりで忘れてたけど彼ってIS適正が最低だったわね。そのせいなのかあれを撃っているときは腕に持ってる武器を使ってこない。いえ、使えないようね」
「くっそお。当たらねえ。肩武器使ってるせいで腕武器が使えねえ」
図星だった。
「くそっ、このままじゃ埒が開かない。弾薬費が怖いが、、、ASミサイル!マシンガン!」
同時に使用できるASミサイルをばらまきつつマシンガンで攻撃を始めた。
「ふうん。照準しなくていい類いの武装は使えるんだ。でもさっきよりは弾幕が薄い。あのまま撃ち続けてたらよかったのに」
すると楯無はあろうことか真正面に移動した。思わず攻撃を緩める隆彦。正面からならどんな攻撃も耐えうる自信があったのだ。
「何のつもりですか?降参ではないでしょうし」
「ええ。そんな気は全くないわ」
「俺の真正面に来るとは自殺志願者ですかね?」
「そういうのは当ててから言いなさいな、これが私の全力!ミストルテインの槍、発動ぉぉぉ!!」
いきなり彼女の槍に水が集まったかと思った瞬間強い衝撃に襲われた。
『直撃だな、油断したな貴様。後で覚えておけよ』
その声を最後に俺の意識は暗闇に消え去った。
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