ハーメルン
【完結】最強の聖騎士だけど聖女様の乳を揉みたいので魔王軍に寝返ってみた
このおっぱいで聖女は無理でしょ
だがもしも……フェインが強引にでもこんな真似をしようものなら、自分は決して拒めないだろう。
いや、むしろ喜んで……
「んっ……あぁああああぁあっ!」
神殿に甘い嬌声が響き渡った。
「ハァ……ハァ……」
事を済ませたミルキースは艶っぽい息を吐きながら祈りの姿勢を取る。
ここからは聖女として祈りに集中しなければならない。
ならないのだが……今日に限って、なかなか余熱が引いてくれない。
それはやはり、こうしているいまもフェインが危険な目に遭っていると考えてしまうからだろう。
「ああ、フェイン、どうか……」
無事でいて……と彼の生死を案じつつ、ミルキースは再び邪念を発散すべく己の膨らみに手を伸ばした。
「~~っ♡」
神殿に似つかわしくない甘い嬌声が再び響き渡る。
このおっぱいで聖女は無理でしょ。
ある意味で、フェインのその見立ては間違っていないのだった。
◆
一方その頃。
無事、魔王城に辿り着いたフェインは門番の前で足止めをくらっていた。
「だからさ~何度も言ってるじゃん。俺は聖都を裏切ってきたんだって。頼むから魔王様に会わせておくれよ~」
「信用できるか馬鹿者! だいたい裏切った理由が『聖女の乳を揉みたいから』だと!? ふざけているのか!? そんなバカみたいな理由で国を裏切るやつがどこにいるんだ!」
「ああああぁん!? てめぇ俺の悲願をバカにするのか!? 上等だぁ! こうなったら力ずくで魔王の部屋に行ってやろうじゃないか! 道を空けろオラァ!」
「ぎゃああああ! こいつ滅茶苦茶だああ!」
「門番がやられたぞ! 者ども出会え出会え!」
「かかってこいやぁあ! 聖女っぱいを揉むまで俺は死なねえ! 聖女様(のおっぱい)万歳!」
かくして。
衝動に従っていれば悲願の成就は間近だったにも関わらず、すれ違いにすれ違った結果、ただ事態をややこしくしただけのフェイン・エスプレソン。
そんな男の頭の中には、やはり聖女の乳を揉むことしかないのだった。
[9]前
[1]後書き
最初
最後
[5]目次
[3]栞
現在:9/9
[6]トップ
/
[8]マイページ
小説検索
/
ランキング
利用規約
/
FAQ
/
運営情報
取扱説明書
/
プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク