ハーメルン
【完結】最強の聖騎士だけど聖女様の乳を揉みたいので魔王軍に寝返ってみた
やはり、そのおっぱいは豊満であった

「ふぅ、凄まじい戦いだった……」

 聖騎士たちとの戦いに俺は見事生き残った。
 いかに俺が聖都最強と謳われていても、あの数の精鋭を相手にして無事でいれられたのは奇跡と言っていい。

 これも、この黒い剣のおかげだぜ。
 いままで以上に剣筋が冴え渡っていたのは、やはり新たに手に入れたこの剣の恩恵によるものだろう。
 なんせ一騎相手でも手こずる《十二聖将》の十人を同時に相手して勝てたのだから。
 ひとり、またひとり強敵と刃を交えるたびに、この剣と心身ともに繋がっていくような錯覚を覚えた。
 この剣さえあればどんな相手でも負ける気がしない。
 いまやちょっと友情めいたものすら感じている。

 新たな相棒と共に、このまま一気に聖都攻略だぜ!



 暗黒騎士として覚醒したチカラを存分に揮いつつ、俺は聖女様の待つ聖都へと一直線に進んだ。
 もはや聖都に主戦力はほとんどいない。
 あとは結界を破壊して、神官どもをフルボッコにして聖女様を頂戴するだけの簡単なお仕事です。

 ふははははは!
 もうすぐあのおっぱいが揉めると思うと、逸る気持ちを抑えられず、ついつい縮地してしまうぜ!
 傍から見たら、ほぼ瞬間移動しているだろう速度で俺は聖都を目指した。
 悲願の成就はまもなくだ!

 ことは順調に進んでいる。
 そう舞い上がっていた俺だったが……

「ん? なんだ? 聖都の様子がおかしいぞ……」

 遠目からでもわかる、聖都のシンボルである《聖神柱》。
 それが異様に光を発している。
 聖女様に神託が降りる際に光るものだが、あんな風に強く発光し続けるところは見たことがない。
 それによく耳を澄ますと、無数の悲鳴までが聞こえてくるではないか。

「いったい何が……」

 もしや魔王軍の生き残りが聖騎士たちの留守を狙って聖都を攻めてきたのか?
 ……いや、しかし聖女様の結界を突破できるのは容易なことではないはず。

 しかし現実、聖都を包む結界は解かれていた。
 聖女様に許された者しか入国できず、それ以外の者は弾き出されてしまう鉄壁の結界。
 それがなくなっている。
 俺が破壊するまでもなく、聖都はいま丸裸の状態と化していた。

 好都合と言えば好都合だが……なんだ、この妙な胸騒ぎは。
 すごく、良くないことが起こっている気がする。

 聖都の変容を前に呆然としていると……

「ひ、ひぃい! た、助けてくれぇ!」

 まるで聖都から逃げ出すように、城門からひとりの老人が出てきた。

 あれは……神官ゲスオ!
 噂では幼い少女に儀式と評して、ふしだらな真似をしているというクズ神官のひとりだ!
 よぉし、聖都で何が起こったのか聞くついでに去勢したろ!
 日頃の恨みを晴らすチャンスだ!
 しかし……

「お、お許しを《聖神》様! わたくしがあのような真似をしたのはすべては《聖神》様の偉大さを思い知らせるため! 決して信仰を利用して己の欲望を発散させていたわけでは……ひ、ひぃやああああああああああ!」

「なっ!?」

 とつぜんゲスオの股間が身の丈以上に膨張したかと思うと……そのままヤツの肉体は破裂した!

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