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学校の昼休み、俺は六花に勉強を教えるために待ち合わせの場所の食堂に来ていた
陽介「__えーっと、六花はー。」
六花「出水さーん!」
陽介「あ、いた。」
食堂に入ると、席を取ってこっちに懸命に手を振ってる六花の姿があった
陽介「待たせたな。」
六花「いえいえ、突然お呼びしてすみません!」
陽介「呼んでくれって言ったのは俺だよ。気にしなくてもいい。わざわざ席取りまで、ありがとな。」
六花「そんな、とんでもないです。あ、座ってください。」
陽介「おう。」
俺は六花にそう言われ、向かいの席に座った
そして、教科書と問題集を広げた
陽介「それじゃあ、始めるか。」
六花「はい!」
陽介「じゃあ、昨日やって分からなかったところの解説だな。」
昨日、六花には一通り数学の問題集をしてもらった
幸いにも、1学期の中間テストなだけあって範囲も狭めだし、余裕で間に合わせられる
陽介「じゃあ、まず、なんでこの問題が出来なかったと言うとな__」
それから、俺は昼休み一杯一杯使って、数学の解説をした
教科書通りに教える事は絶対にしない
ある程度、自分の経験から簡単に出来るコツを教える
必要な情報を必要な分だけ入れる、これが重要だ
陽介「__まぁ、こんな感じだ。分からない所あるか?」
六花「大丈夫です!」
陽介「じゃあ、数学はあの通りにすればある程度の応用問題も大丈夫だと思う。でも、確認は怠らずに出来る限り反復して問題を解いてくれ。」
六花「はい!分かりました!」
六花がそう言うのと同時に予鈴が鳴った
陽介「お、ぴったりだな。」
六花「ありがとうございました!」
陽介「いいよ。あ、次は英語辺りをするから、暗記科目は時間があるときにちょっとでもいいから目を通してくれ。」
六花「はい!頑張ります!」
陽介「じゃあ、教室に戻るか。」
六花「はい!」
それから、俺と六花は分かれてそれぞれ教室に戻った
__________________
陽介(__あと一週間くらい。その間にどこまで定着するか、それは六花の頑張り次第。)
いや、頑張り次第なら大丈夫だな
六花は頑張れる子だし、疑う余地はない
俺がそう考えてるうちに、教室に戻ってきた
モカ「あー、おかえりー。」
陽介「あぁ、ただいま。」
ひまり「どこ行ってたの?」
陽介「食堂だよ。勉強しに。」
俺はそう言いながら自分の席に着いた
すると、すぐに話しかけて来た
蘭「それって誰かと?それとも一人?」
陽介「年下の子と。事情があって教えることになっててな。」
巴「おぉ!陽介は人に教えられるんだな!」
陽介「まぁ、ある程度な。」
つぐみ「すごいね!もう頼られるなんて!」
陽介「色々事情があるんだよ。」
俺は次の授業の用意をした
モカ「それでー、どうなのー?」
陽介「間に合うよ。余裕で。」
モカ「おー、さっすがー。」
青葉は俺を真っ直ぐ見据えたままそう言った
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