12コア「仮面ライダーカブト」
バトルスピリッツが全てのとある世界。
その世界でソウルコアが使えないと言う前代未聞の謎体質を持つ少年アスラは、ガムシャラに最強の証である頂点王を目指している。
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「さぁ着いたぞ、ここがオウドウ都一のショッピングモール、『オウドウモール』だ」
「うぉぉぉぉお!!!デッケェェー!!!」
「むえぇぇええ!!!」⬅︎便乗
「オメガ家の城よりはちっちゃいわね」
エールの兄、エレンによるアスラの挑戦権剥奪の件から約数時間が過ぎた。アスラとエール、ムエはテンドウに連れられ、オウドウ都で最も巨大なショッピングモール、『オウドウモール』に着ていた。
「な、なんかスゲェな。ちょっと科学の進歩的なモノを感じる……!」
「頭悪いクセに何無理してそれらしい事言おうとしてるのよアンタは」
アスラの目の前に聳え立つコンクリの塊(ショッピングモール)は彼が田舎者と言うのもあって未知数。
「てか、テンドウさん。こんなデッカイとこで何を買いに来たんすか??」
アスラは純粋な疑問をテンドウに投げた。正直なところ、アスラはライバルであるロンが既に向かっているであろう3番目のカラーリーダーがいる町に向かいたい。
だがしかし、テンドウの誘いを断れば殺されかねないため、渋々着いてきているのだ。
「何買いに来たって、そりゃ冬服をな。どうせオマエら1着も持って無いんだろう??………オマエ達が次に行く町は『ユキカイ町』っつって、年中真冬なんだよ。オレもちょっとそこに用があってな、オマエ達一緒に行ってやろうってこった」
「ッ!!……テンドウ、アンタも一緒に来んの!?」
「あぁ、取り敢えずユキカイ町までな…………なんだエール、オマエ嫌なの??」
「う〜ん、まぁ少なからず熱苦しい男が増えるのは嫌ね……って言うか、私は城に帰れば服なんていっぱいあるんだけど」
テンドウはどうやらアスラ達の次の目的地である年中真冬の町「ユキカイ町」に用があるらしく、どうせなら一緒に行くか的な感じで一時期彼らの旅に同行するようだ。
「おぉ!!一緒に来てくれるんすかテンドウさん!!」
「オマエは変わらずうっせーな……まぁいいや、よし!!冬服買いに行くぞ!!」
「っしゃぁ!!行くぜェェェー!!…………あ」
「どうした小僧」
テンドウとアスラが勢いよくショッピングモールへと足を踏み入れようとした直後、アスラは思わずその足を止めてしまった。
どうしても気になる事があったからだ。
「そう言えばテンドウさん。オレ冬服買えるだけのお金があるかわかんないんすけど………」
そう。アスラの財布事情だ。元々貧乏人のアスラは服も今着てる1着しかない事もあり、服を買った事がない。因みに今着ている黒いパーカーとかダボダボの黒いズボン等は全て頂点王シイナのお下がりだ。
アスラは本能的に財布が空になるのを恐れていたのだ。
「あぁ!?…んなモンそこの金持ちエックスお嬢様から借りれば問題ねぇだろうが」
「仲間からお金は借りたくねぇっす!!」
「別にいいわよ、お金なんか持ってても重たいだけし」
「おのれエックスゥゥゥー!?!」
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