ハーメルン
バトルスピリッツ コラボストーリーズ
3コア「仮面ライダーナイト」

この国の中央に位置する最大都市、『オウドウ都』

ここには国の人間の約3割が集結しており、尚且つ最も技術が発展していて、街並みにはたいへん賑やかな印象を残す。また、国を代表するカードバトラーである『三王』『頂点王』が住う場所でもあるため、国の首都と呼ぶに相応しい都市であった………

そんなオウドウ都にある殺風景だが広大なコロシアムにて行われる新人交流戦。アスラとロンはこれに参加すべくそのコロシアム内にいたのだが………


******



「あ、アンタが三王の1人ぃ!?」
「だからそうだって言ってんだろおがぁあ!!殺されてぇのか小僧!!」
「すんませんんんん!!!」


反射的にテンドウに頭を下げるアスラ。

新人交流戦が行われる前、アスラがブスジマとバトルした直後、今年の新人チャレンジャー達の前に現れたのは三王の1人『テンドウ・ヒロミ』………型破りで破天荒な性格で有名である。


「あ〜〜あ〜〜どうしてくれるの、ブスジマ(コイツ)完全に伸びてんじゃん。罰として、オマエはこれ以上のバトル無しな」
「えぇぇぇえ!?」
「あと、これからオレの舎弟になれ」
「さらっととんでもない事言ったァァァ!?」


テンドウが気絶したブスジマを確認し、アスラを指差しながら言った。


「まぁいいや。よし、これから今年の新人交流戦を始める。オレは名簿から適当に名前読み上げてやるから、さっさとバトルしろや」


テンドウは面倒くさそうに新人達に言った。他の新人達はテンドウの登場にまだざわついている。それもそうだ。何せ、この国の最強バトラー候補が目の前にいるのだから………


「は〜い、じゃあ先ずは………」


テンドウはそんなざわつきなぞ気にせず、やる気の無い声で手に持つ名簿を読み上げた。こうして、新人交流戦が幕を開ける。名前を呼ばれた新人挑戦者達は1組ずつ、次々とバトルを始めて行った……


******


「おぉ!!すっげぇ!!」


コロシアムの端で他の新人達のバトルを傍観しながら感激の声を上げるアスラ。現在、バトルしているのはマスターの身分同士のバトル。高級なカード同士の激しいぶつかり合いは確かに見る者達の心を魅了していた。


「やっぱ、マスターとかのバトルは見応えがあるよな〜。強いカードいっぱい見れるし」
「こうして見るとあのコモンのチビ、地味で大した事なかったのかもな」
「あのブスジマって奴が油断しただけだな」


周囲の新人挑戦者が現在バトルしているマスターの身分の者達とそれを見て騒いでいるアスラを目に入れながらそう話していた。

カードにもセンスにも恵まれているマスターの身分の者達が行う高度な駆け引き。高級なカードの派手なバトル。アスラの龍騎は活躍が一瞬だったのもあり、どうしても派手さに欠けているものがあって………


ー…

「は〜い次、『スーミ村のロン』と『キシ・クシロ』……前に出ろ。そんで早くオレのこの面倒な仕事を終わらせてくれ」
「おぉ!!…次はロンか!!…頑張れよ!!」

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