BATTLE.8 お友達と一緒
協力者(英雄達)との挨拶も終わり、放課後。
兼一は由紀江に島津寮に案内してもらうため一緒に下校していた。
「ああ・・・・・・。こうしてクラスメイトと下校できる時が来るなんて・・・」
『まゆっちの夢がまた一つ叶った瞬間だ~。今日のまゆっちは神に愛されてると言っても過言じゃないぜ~』
いつも以上に上機嫌の由紀江。クラスメイト(兼一)と一緒に帰ることそれほど嬉しいのだろう
「大袈裟だな~。僕以外にも友達はいるんでしょ?」
「はい。でも同じ学年の友達はいなかったものですから・・・・・・」
『白浜っち以外の友達は全員年上で学年が違うから帰る時は1人が多いんだよね』
「なるほど。じゃあ、同い年の友達がいない訳か。僕以外のクラスメイトの友達も欲しいよね」
「は、はい・・・・・・。」
先ほどとは逆に落ち込んでしまう由紀江。入学して結構日が経っているがクラスメイトの友達がいないことは気にしているようだ
「なにか協力できそうなことがあったら言ってね?案内のお礼って訳じゃないけど僕も多少なりとも力になりたいから」
「あ、ありがとうございます!」
『白浜っちが協力してくれるなら鬼に金棒、まゆっちに真剣だぜ!』
「そういえば、黛さんも島津寮に住んでるんだよね?そこにお友達がいるの?」
「はい!皆さんとても良い人ばかりで大変お世話になってます」
兼一は由紀江の楽しそうな表情を見て本当に良い人なんだなと理解できる
「ちなみにどんなん人がいるの?」
「えっとですね。女性の方は私を入れて3人います。お名前は椎名京さんにクリスティアーネ・フリードリヒさんです。京さんは二年生で弓道部に入ってます。クリスさんはドイツからの転入性です。男性の方も3人います。お名前は直江大和さん、風間翔一さん、源忠勝さんです。3人とも二年生で同じクラスです。大和さんは『軍師』と呼ばれておりまして・・・」
「軍師?」
軍師と言う珍しいあだ名に反応する兼一
「はい。とても頭の良いお方で風間ファミリーで作戦をよく立てていたり、色んな人からご相談を受けて解決しているところからそう呼ばれているらしいです」
「へえ。それで『風間ファミリー』というのは?」
「同じ寮に住んでいる風間さんを中心としたグループです。私も最近そのグループに入れてもらったんですよ!」
『でも入って早々怒られちゃったんだけどな』
「うっ・・・それは言わないで下さいよ松風」
「その風間ファミリーってグループはとても楽しいところなんだね?」
「はい!それに白浜さんもご存じかと思いますが、武道四天王の川神百代さんもいらっしゃいまして・・・」
「えっ?」
ぴたりと進めていた足を止めてしまう兼一
「・・・ということはその直江くんも川神百代さんのお友達なの?」
「?はい。それに源さん以外の島津寮に住んでいる方々は全員風間ファミリーでモモ先輩のお友達です」
「なっ・・・・・・」
(なんだってぇぇぇぇぇ!?)
心の中で驚愕の叫び声をあげる兼一。百代とは出来る限り接触はもちろん存在を知られることは出来る限り避けたい。
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