第十五話 ありふれた内紛
現代日本でも何かあったら責任の押しつけ合いがはじまります。
そして内紛により矢面に立たされる人物は大体真面目な人物です。
天之河光輝が素直に反省して謝罪すれば、また違った未来が待っていたのかも知れません。
リーダーになりたがったりする割に他人に対する配慮も責任感もない。
原作の天之河光輝はまさに典型的な例でした。
「皆んなと力を合わせて世界を救う!」
綺麗な言葉ですが、世界を救うまでみんなを返さないと言っているのと同義です。
何年かかるかわからない、そのための計画も持たない。
10年以上かかるとしたらクラスメイト全員の人生を奪う行為です。
力があるのに世界を救わないのか?とも光輝は言っていましたが世界を平和にしたり救う能力は政治力です。
飛行船を作ったりミサイルをぶっ放す力と世界平和は何の関係もありません。
世界中の指導者を軍事力で脅し自分の意見を押し付ける事はできますが世界を救うという意味とはかけ離れています。
神を倒す、とも光輝はいいましたが、異世界から転移して半年ぐらいで神を倒せるようになると考えているとこもどうかしてます。
俺より強いのに…と事あるごとに言ってますがハジメの能力で出来る事は魔人族を倒す事ぐらい。
魔人族も救うと言った光輝の発言からハジメが光輝を手伝える事は何もないという事です。
単に構って欲しくて発言しただけなら、それこそキャバクラにでも行けばいいだけです。あの場面、クラスメイト全員の人生を、考えて欲しかった。
原作との最大の違いは光輝の支持者が龍太郎と(こっそりとですが)恵里のみ。
鈴は恵里を応援はしてるものの光輝とは距離をおきたいと思っています。
蒼華はハジメの4番目の妻ですから論外。
これは原作のハジメの立場とほぼ同じ状況です。
ハジメとの違いは圧倒的なステータスと便利で有用な大量のスキル、世界最高レベルの装備。
ハジメは一般人のステータスでベヒモスを足止めして、檜山の裏切りがなければ全員無事に撤退する事ができました。
ステータスとスキルから考えたら驚異的な戦果です。
ではそれが光輝なら…?
私の考えでは、原作でもしハジメがいなかったら彼等は全滅していました。
この作品では色々考えた末に光輝をA級戦犯クラスにしました。
さて光輝はこの後どう行動するのでしょうか?
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