10.出会い5
プチャラオ村 宿屋
宿屋のテーブルで三人は喋っていた
ラース「まさか宿をタダにしてくれるとはラッキーだったな」
マルティナ「そうね。出費が少なくなっていい事だわ」
ロウ「マルティナよ、寝ていなくて大丈夫かの?」
マルティナ「はい、ロウ様。薬が効いてきたのかだいぶ楽になってきました」
ロウ「それはよかった....ラースや。これまでの戦闘を見ているとお主はかなり腕も立つし、頭も回るようじゃの。どこで教えてもらったんじゃ?」
マルティナ「そうね。かくとう技もかなり洗練されてるし気になるわね」
ラース「俺はガラッシュという村で村一番の戦士になるために育ったんだ。剣と体術はそこで教えてもらってな、魔法は俺のじいさんからだな。
頭が回るかどうかはわからねえが、まあ一人旅してると色々考えなきゃだからな。自然と身についたのかもしれねえ」
ロウ「ガラッシュ?聞かない名前じゃのう。どこにあるんじゃ?」
ロウは不思議そうにたずねた
ラース「山の近くにある小さな村だからな。地図にも載ってないんだ。ダーハルーネの横に洞窟があって、そこの横道を抜けた先にある山のふもとにあるんだ」
ラースは自身の袋から世界地図を取り出して説明する
マルティナ「そんな所に村なんてあったのね。全く知らなかったわ。でも、村一番の戦士になりたかったのならどうして旅をしているの?」
ラース「まあ色々あるんだが、俺には村やオーブの為にやらなきゃいけない事があるんだよ」
ロウ「オーブ?あの宝石みたいなやつのことかの」
ラース「ああ。俺の村はオーブを研究していてな。その研究の結果、ある事がわかったから俺は旅に出たんだ」
マルティナ「そうだったの。これ以上は聞かないでおくわね。何だか知られちゃいけない事もあるみたいだし」
ラース「すまねえな。それじゃあ俺はこの辺で。お互い旅してるから、またどこかで会えるかもな。そしたらまた話そうぜ」
ロウ「こちらこそ、色々助けてくれてありがとのう」
マルティナ「また会ったら声かけるわね。楽しかったわ」
ラース「ああ、じゃあまたどこかで!」
ラースとマルティナ達は手を振って別れていった
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ロウ「これがラースとわしらの出会いじゃな」
セーニャ「頼りになる方なんですね、ラース様は」
マルティナ「ええ。だからまた会えた時は恩を返そうと思っていたんだけど....」
シルビア「こんな事になっちゃったからねえ。あまりこちらも突っ込めないことだし、仕方ないわ」
カミュ「今はそっとしておいた方がいいかもしれないな」
マルティナ「.....やっぱり私、ラースの様子見てきます!」
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