11.大樹の根と決意
ガラッシュの村 広場
ラースは先程祈りをした場所に座り込んでいた
ラース「............」
ザッザッ
ラース「....」ブンッ!
ラースは態勢を瞬時に変え、背後から近づく人に足を振り上げた
二人「!」
ラース「おっと!!すまない、マルティナ、イレブン。今、考え事をしていたんだ」
ラースは二人に足が当たる前に止めた
マルティナ「いえ、私達の方こそ突然ごめんなさい。夜も遅くなってきたし、どうしてるかなと思って」
ラース「少し、昔の事を思い出していたんだ」
マルティナ「そう........近くに座ってもいい?」
ラース「いいぞ」
二人はラースの近くに座った
三人「.........」
しばらく沈黙が続き
イレブン「ん?あそこにあるのは....命の大樹の根っこだね。マルティナとラース、ちょっと来てもらっていい?」
二人「??」
二人はイレブンに言われるままについていく
ガラッシュの村 奥地
そこには命の大樹の一部である根っこが出ていた
ラース「!おい、イレブン。手の痣が光ってるぞ」
ラースはイレブンの左手の痣が光っている事に気づく
イレブン「やっぱり反応した。あのね、僕のこの手で大樹の根っこにかざすと、過去の出来事を見る事ができるんだよ。試してみるね」
イレブンが左手を根っこに近づけると三人の頭の中に映像が流れこんできた
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ガラッシュの村 広場
魔物達「ホメロス様、村の者共を全員集めました」
魔物により村の全員が集められていた。村人は全員怯えるように魔物達を見ている
ホメロス「うむ。貴様ら、単刀直入に聞こう。オーブと勇者の関係について知っているな?」
村長「何をおっしゃるのです。私達が知るわけないに決まってるじゃないですか。私達を解放してください」
村長が前に出てホメロスに向かって話した
ホメロス「フン、あくまでもシラを切るか。愚か者め。私達は魔王ウルノーガ様より、この村は勇者の事を代々調べていると言われたのだ。隠した所で無駄な足掻きだ」
村長「............わかりました。はい、私の祖先は代々勇者とオーブについて調べておりました。あなた様の知りたい事は、私が知っている事であれば何でもお教えしましょう。ですから、村の者だけはどうかお助けを」
村長は悩んだ末に村の全員を救う事を条件にして、話す事を決めた
ホメロス「私が知りたいのはオーブのありかだけだ。さっさと吐け」
村長「........申し訳ありません。村の秘宝シルバーオーブは、昔に幽鳥の渓谷に住むといわれるごくらくちょうに奪われてしまいました」
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