ハーメルン
ULTRAMAN TIGA TAKE ME HIGHER
第二話 ウルトラマン Act.2



「各機、応答せよ」

通信を受けたのは、横田の自衛隊基地から飛び立った三機の爆装したF-2戦闘機だ。

「ホーネット1、準備よし」

「ホーネット2、準備よし」

「ホーネット3、準備よし」

日本政府とTPCからの要望で選出された伶那や新城を含めたパイロットたちは、司令として任についた入麻の言葉に返答する。

緊急スクランブルとはいえ同伴してくれた横田のパイロットも、入麻の指揮下に入り、沖縄諸島に現れた巨大生物の対応へと回されることになった。

「入麻より各機へ。我々の目的は巨大生物を市街地に入れないことと、生物の調査よ。火器使用制限は、第二級まで。迂闊な行動は避けなさい」

「了解」

モンゴルで確認されたゴルザの脅威と、謎に包まれたままのティガの巨人が去ったばかりだというのに。ゴルザやティガの出現に呼応…いや、喚起するように、地球各地で異常気象や、不明確な地震が相次ぎ、そして沖縄諸島で巨大生物が現れた。

横田から沖縄まで飛ぶには燃料が足りない。かと言って、九州地区の航空自衛隊に巨大生物の処理と言っても対応が出来ないことも実情だ。

それに、ゴルザの存在は政府から徹底した情報規制が入っていた為、沖縄に巨大生物が現れたなど、現地の人々にとっては寝耳に水と言えた。

九州地区の基地で補給を受けた後、現地の避難指示や、救援活動を行う為、陸自と空自の共同戦線が設けられることになる。

伶那や、新城たちの任務は、共同戦線が構築されるまでの時間稼ぎと、巨大生物の生態系の調査だ。

「巨大生物確認…大きい…!!」

陸自の輸送ヘリ隊と別れた伶那たちは、岩山の合間を這うように進む巨大生物を発見した。あたりには、現地のメディアヘリらしき残骸が山中に墜落しているのが見える。

すでに、巨大生物による被害は出ていた。

「あんな図体してるくせに、自重で潰れてないところを見ると、大きさから概算して外皮はごっつい硬いで!!」

「政府からは第二級火器使用要請が出てるわ。まずはその巨体の外殻を判別しましょう」

司令室から指示を出す入麻の言葉に答えて、三機のF-2は、各機それぞれが旋回し、猛進する巨大な体をHADに捉えた。

「よし、性能確認!!20mmバルカン砲、射撃準備!ターゲットインサイド!」

「てぇーーっ!!」

新城の言葉と共に、三機から搭載されている20mmのバルカン砲が放たれる。その閃光は確かに巨大生物の巨体を捉えた。だが…。

「くっそぉー!野郎、傷一つ付いてねぇぞ!!」

バルカンを三方向から受けているというのに、巨大生物は何食わぬ顔で巨体を進め続けている。20mm程度では豆鉄砲にもならないほどの硬さを巨大生物は有しているのだ。

「爆装したF-2やったら対艦ミサイルしか!!入麻隊長!!」

「巨大生物、市街地まで残り10キロ!!」

堀井と矢栖の報告を受けて、入麻はすぐさま決断を下した。

「第一級火器使用制限を解除します!!責任は私が取ります!!巨大生物を市街地に入れることはなりません!!」

「それでこそ、私たちの隊長ね!!」

入麻の決断に笑みを浮かべた伶那は、機体を翻すと再び巨大生物への攻撃体制へと入った。新城や他のパイロットも伶那の動きに続く。

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