ハーメルン
ULTRAMAN TIGA TAKE ME HIGHER
第二話 ウルトラマン Act.2


「対艦ミサイル、用意!!目標、巨大生物!!」

「てぇーー!!」

充分な距離から放たれた対艦ミサイルは、巨大生物の背部を捉え、火の玉となって弾けた。新城たちも続けてミサイルを放つと、巨大生物は苦しげな声を滾らせて、その場に留まる。

「着弾確認!!出血してる模様!!」

「よっしゃあ!!外郭は割れたで!!」

モニタリングしていた宗方の言葉を聞き、堀井が手を派手に叩いて喜びの声を上げる。実兵器が効かない相手ではないことは分かった。ならば、対策を打つことはできる。

再び攻撃態勢へと入ろうとする戦闘機を、巨大生物はゆっくりと見上げながら、口元に青い光を灯らせてゆく。

「な、なんだ…あの光…」

一人のパイロットが巨大生物の口から溢れる青い光に目を向けた瞬間、巨大生物は鋭く戦闘機を捉えて咆哮を放つ。

茫然と青い光を見つめていたパイロットは反応する間も無く、放たれた青い放流に飲み込まれた。

「ホーネット2!ロスト!?」

瞬時に、攻撃を受けた戦闘機がレーダー上から消え去った。

青い光に飲み込まれた戦闘機は、その最新鋭の能力そのものを固い岩へと変えられ、共に果てたパイロットと共に、切り揉みながら地面へと落下。爆炎を上げることなく砕け散った。

「なんてこった…!!撃墜なんかじゃねぇ…ホーネット2は石に変えられたぞ!!」

「なんですって!?」

一部始終を見ていた新城が青ざめた顔で入麻へ報告する。青い光を受けた僚機はなす術なく石へと変えられてしまった。巨大生物は、再び口に青い光を滾らせて空を旋回する新城のF-2へ視線を向けた。

「新城!!回避だ!!」

「こなくそぉ!!」

急降下する形で回避姿勢をとったおかげか、放たれた青い光は新城の機体をわずかにそれて空へと打ち上がってゆく。伶那も攻撃しようと近づくが、青い光を迸らせる巨大生物相手に手こずるばかりだ。

「巨大生物、市街地まで残り5キロ!!」

その間も巨大生物の進行は続いている。あんな怪光線を放つ存在が市街地に到達すれば、現地の民間人にどれほどの被害が出るか。

「あの光を受けたら…カチンコチンにされちゃう…!!」

伶那は歯を食いしばって機体を低空へと落とした。岩山の肌をスレスレで飛び、巨大生物が向けない背後へと回る。

「柳瀬!何をするつもりだ!」

「割れた外殻にもう一発!!」

「柳瀬!!危険だ!!柳瀬!!」

最初に当てた対艦ミサイルの傷ははっきりと残っている。出血が目立つ場所目掛けて伶那は意識を鋭く走らせる。

巨大生物は、伶那の接近に感づいており、四つ這いになる尻尾を奮って伶那のF-2を叩き落とそうとした。

「——今!!」

その一撃を伶那は巧みな操縦技術で避けつつ、生まれた隙へ集中力を注ぎ込み、翼に備わる対艦ミサイルを放った。ミサイルは驚くほど正確に巨大生物の傷口へと飛翔し、ついに到達した。

「やったぁ!!」

巨大な爆発と飛散する巨大生物の血液。巨大生物は苦しげな呻き声を轟かせたのち、這っていた巨体を大地へと落としたのだ。

「巨大生物、停止を確認!!爆発の様子から致命傷を負った模様!!」

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