ハーメルン
ULTRAMAN TIGA TAKE ME HIGHER
第二話 ウルトラマン Act.2


「やったな!!ホーネット1!!」

「伊達にエースじゃありませんよ!」

矢栖の報告を受けて、入麻やモニタリングをしていた宗方たちはホッと胸を撫で下ろした。新城も上昇した伶那の機体へ近づき、称賛の声をかける。

「全く…無茶な飛び方をする。全機、帰りの燃料もある。周辺警戒を終えたら帰還を——」

「隊長!!地底より、高エネルギー反応!!これは!!」

宗方が帰還命令を通達しようとした瞬間、歓喜にあふれていた司令室の中で矢栖が叫んだ。入麻が通信を入れる間も無く、伶那たちの眼下では倒れた巨大生物の近くからもう一つの影が、山を切り崩して現れたのだ。

「角が二本の…怪獣!?」

「柳瀬!!」

ハッと伶那が気がつくと、現れたもう一匹の巨大生物が、伶那の機体へ青い光を放ったのだ。回避行動をとるが、光は伶那の機体の主翼を捉え、その一部を固い岩へと変えたのだ。

「翼が…!!キャアーーっ!!」

片側の翼の機能を奪われた伶那の機体が姿勢を崩して降下していく。

「柳瀬!!脱出しろ!!柳瀬!!」

「ダメ…電子機器が…」

脱出レバーを引くが、青い光によって電子回路が完全に破壊されている。凄まじい負荷がかかる中で、伶那はギュッと目を瞑った。瞼によってできた暗闇の中で、行方不明となった大悟の顔が浮かぶ。

(大悟…!!)

心の中で幼なじみの名を叫んだと同時、伶那を襲っていた重力の嵐が止まった。落下していく浮遊間もなくなり、機体は驚くほど静寂に包まれていた。

伶那は閉じていた目を開いて、バブルキャノピーから外を見上げる。

「光…?」

そこには眩い人の形をした光があった。ゆっくりと降下してゆくそれは、伶那の戦闘機を安全な場所へと下ろして、荒れ狂う巨大生物の前へと降り立つ。

光が収まると、そこに立っていたのは東北地方で遭遇した銀色の巨人だった。

「ティガの…巨人…」

「現れたのか…」

入麻や宗方たちが、信じられないものを見るようにモニターは視線が釘付けになる。ティガの巨人は、ゆっくりと腕を構えて、暴れている巨大生物…ガグマへと立ち向かった。

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