ハーメルン
毛玉さん今日もふわふわと
前夜

「あたいはあたいの城ができたって聞いたから」
「お前の城じゃない、私の城、でもないな、これは私の豆腐だ!」
「とうふ?なんなのだそれー美味しいのかー?」
「おう美味しいよ!私は揚げ豆腐が好き!」
「あげ……よくわからん!だけどここはあたいの城だ!」
「城ないよチルノちゃん、ただの一軒家だよ」

騒がしい………他の妖精たちまで一緒に連れてこなくてよかった。
この家、そこまで狭くはない。
だが、簡単に釘を打っただけの木製なので、そこまで強度がないのだ。
多分貧弱な私でも頑張ったら床くらいは穴を開けれる。

「お、ここはなんだ!?」
「囲炉裏」
「ここはっ!?」
「寝室」
「むこうは!?」
「ちっさい倉庫」
「あそこは!?」
「屋根裏」
「屋上じゃないのか!」
「だってまだ屋根ないもん」
「じゃこっちはぁ!?」
「肉とか乾燥させるとこ」
「肉?肉どこにあるのだー?」
「反応してくんなこの人喰い妖怪め!ってかお前らはしゃぎすぎ!こんな何にない家のどこにそんなはしゃぐ要素があるっていうんだ!」
「まともな家ってこの辺の近くだとほとんどないんです。人里は私たちみたいなのは入れませんから興奮してるんでしょう」

冷静に分析しないでくれない?
というか、このガキども落ち着かせてくれないかなぁ。

「おいひふはいほはー」
「あ、ちょテメェルーミア!なに机齧ってんだやめろ!」
「あー………」
「うーわ歯形ついてる、どんだけ顎頑丈なんだよ」
「おっこっちはなんだ!」
「あ、そっち洞窟!ってかウロチョロすんなよ!あ。おいルーミア机齧るなっていってるでしょーが!そんなもの食べちゃいけません!」
「あー………」

もうやだこいつら………
微かに声が聞こえて振り向くと、こちらに背を向けている大ちゃんの肩が震えている、どうした?

「どうしたの大ちゃん、何かあった?」
「いや、あの………ふふっ、なんだか毛糸さん、親って感じしますよね」
「親?」

・・・
はあ?
………はぁ?はぁ!?はあああああ!?

「ないないないないないない、ワタシロリコンジャナーイ、しかも、あんなバカと!?恐ろしい人喰い妖怪の!?親ぁ!?ないないない絶対ない断じて認めない」
「すみません例えです落ち着いてください」
「そうだぞ、一回頭冷やすんだぞ」
「冷やすのだー」
「お前らに言われたくないんだよ!この脳味噌トロトロコンビが!」
「脳みそとろとろ………美味しくなさそうなのだー」
「何でもかんでも食べる話に結びつけないでくれないかなぁ!」
「目玉はおやつなのだー」

おやつぅ!?おやつって目玉ぉ!?怖いわ!なんで目玉がおやつなんだよ!スナック感覚ですか!スナック感覚でサクサクいっちゃってんのか!美味しいのかそれぇ!いや、美味しいから食べてるんだろうけど!!え?なに?………おまっマジかよ!それ食べちゃったの!?大丈夫なのそれ!ってかキモいわ!え?不味かった?でしょーね!そんなもの食べて美味しいわけがないもんね!ちょ、変な想像が………いやああああああ!誰か私の脳味噌溶かしてえええ!!


「はぁ、はぁ、ふぅ………ってかいつになったら帰るんだよ」

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