ハーメルン
毛玉さん今日もふわふわと
念願だった………はずだけども

そうだ!今すぐいつもの毛玉ボディになれば!そうすればこの状況を回避できるッ!!
うおおおおおおお!!戻ってこい私の毛玉ボディィィィィ!!

「………あ、失礼しましたー」

………帰っていった。

酷いよね、こんなのって。
私、悪くないよね、何一つ、悪くないよね。
せめてさ?何か予兆ぐらいあってもよかったじゃん。
毛玉ってさ?妖精と同じ精霊なんでしょ?じゃあさ?服くらいあってもいいよね?タチの悪いドッキリ番組でもさ?もーちょっと配慮あるよ。
せめてさ、下着ぐらいくださいよ。
全裸は無いですって、さすがに酷いですって。
まあ要するに

「服くれ………」

いやさ、うん。
世界って、残酷だね。
そりゃあね、毛玉に人権なんてないですよ、今の私が毛玉かは知らんけども。
そもそもなんで私こうなった?人ではない、うん、ただの人ではない。
となると妖怪にでもなったか?動物がなんらかの理由で妖怪になるケースもあるらしい。
いやでも、こいしやさとりん、幽香さんから感じられたようなものは私からは感じられない。
となると妖精コース?妖精のような何かになった?ありえる。
そもそも妖精と毛玉が同じ精霊なら、毛玉が妖精のような体を得てもいいはず……いや待て、そもそも精霊ってなんだろう?いやそれを言い出すともはや毛玉って何?毛の玉?誰が得するの?それ。

よし、ちょっと落ち込むついでに悟り開いてくっか。

と思って目を閉じて寝そべろうとした瞬間、顔面に何かが叩きつけられた。

「それ、着てください」

あ、スミマセンありがとうございます………




「えーっと………それで、あなたは毛玉さん………てことでいいんですかね?」
「ハイ」
「そ、そうでしたか………」

気まずい死にたい帰りたい、土に。
なんかすごい気を使われてるやん、敬語やん、初対面の相手扱いやん、確かに実質初対面だけども。
あー還たい。

「………」
「………」

………気まずい。
どうしてくれようかこの空気。

とりあえず服はもらった。
といっても、すこし小さいけどね。
包まっているだけなんだけど、周りから見たらまぁ全裸には見えないだろうからこのままでもいいや。

また、誰かが来たようだ。


「おうい大ちゃーん、よくわからない毛玉なんか放っておいて遊び………誰だお前!?」

毛玉です。

あなたの子分の毛玉です、まぁね、初見じゃこんなのわからんわ、うん。

「チルノちゃん、この人はあの毛玉さんだよ」
「え………はぁ?おいおい大ちゃん、いくらあたいの物覚えが悪いからって流石にそんな嘘には引っかからないよ?そもそもなんだよそのふざけた頭は!!」

ふざけた………頭?
いやぁ………まぁ、予想はつくけどさぁ?

「ちょっと川に行ってくるわ………」
「あ、はいお気をつけて。チルノちゃんには私から説明しておきますので」

ぐっ………敬語………

「おい待てよ!お前大ちゃんと何してたんだ!なんか悪いことしてないだろうな!!」
「してないしてないから、とりあえず私の話を聞いて?」

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