ハーメルン
【完結】ドクター「オペレーターと仲良くなりたいけどどうすれば良い!?ミッドナイト!」
EPISODE IF 青く燃えるシエスタ

照り付ける日差し。
まだ朝から聞こえる喧騒。
そして大量の人。

そう、ここはシエスタ。
青く燃える情熱の都市。

「……自由だ!!」

俺の名はジョージ。
しがないドクターだ。
今日は俺に仕事を振ってくるアーミヤが近くにいない。
そしてケルシー先生から息抜きして来いとのお達しだ。
ケルシー先生の水着姿が拝めなかったのが残念だが土産を持っていこう。

さて、何をしよう。
シエスタの南国系スイーツの食べ歩きしてレシピ考えるのも良いな。
今日の俺はロドスのドクターではない。
一人の男性ジョージだ。
格好も水着にパーカーだけだし。

さて、何をしようか。

「うん?」

ふと、で店の一角に異様な光景が拡がっていた。
ピンと伸ばされた素晴らしく美しい姿勢の女性が、一人でジュースを飲んでいた。
とびきり不機嫌そうに。
あまりのオーラにその人の周囲に人が居ない。

「……不機嫌な美女、か」

まぁ落ち着け。
まだ美女って決まった訳じゃない。
でも興味は引かれる。
俺の足はフラフラと女性の方に向かって行った。

「いらっしゃいませ〜」

冷や汗を流しながらなんとか営業スマイルを浮かべてくれる健気なサルカズ族の少女にチップを握らせてとりあえず注文。

「あの人と同じ物を」
「あっ、はい!お席は……」
「そこに行くよ」
「えっ……オジサン正気?」
「オジサ……正気さ。だって気になるだろう?」
「……やっぱり美人って羨ましいなぁ。ああやって気にしてもらえるし」
「ははは、君だって充分可愛らしいさ。それに、まだ君にも可能性はあるんだ。宝石は磨かないと輝かない」
「えっ、や、やだ……おとうさん!!注文入ったよ!!」

女の子が顔を真っ赤にして奥に引っ込んだ。
さて……。

「ごきげんよう、見知らぬ人。相席宜しいですか?」
「……どうぞ」

ギロリ、と擬音が付くように睨まれたがまぁこの程度。
スペクターに比べたら全然怖くない。

「何のようですか、見知らぬ人」
「いや、何。開放的な南国に似つかわしく無い空気を感じてね」
「お節介焼きだな」

顔を見て心の中でガッツポーズ。
とびきりの美人だ。
青い髪が清涼感を与え、黒の水着にホットパンツがより引き締まった印象を与える。

「龍門の人ですか?」
「……?何故」

ビンゴ。
いやだって被ってるキャップに「LM♡」って書いてありゃな。

「何となくです。さて、見知らぬ人。俺に貴女の悩みを解決するお手伝いをさせて頂いても?」
「……ナンパなら間に合ってるが」
「とんでもない。本心です」
「なら、その下卑た敬語を辞めろ」
「……………失敬。気に触ったか。すまない」
「……不思議だな。初対面の筈なのにそっちの方がしっくり来た」
「光栄だね。それで、何があったんだ?良かったら聞かせてくれ」
「それは……」

女性はつらつらと話してくれた。
どうも、彼女は職場の同僚とここに観光に来ていたが、どうにも同僚さんは昼夜問わず踊り明かして彼女を振り回しているらしい。

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