ハーメルン
二年間剣の世界で生き延びた剣士はまたVRにのめりこむようです
15話『SAO生還者と集まり』
翌日…
「さてと…それじゃあ確認しておくけどいい?」
お昼休み、いつもとは違って食堂の一角で俺達8人は最終確認をしていた。
「まず、今回リサーチするVRMMOなんだけど…NWO、今ALOと同じく巷を騒がせてるVRMMOの一つね。それで私たちが調べるのは今の現状…やっぱりALO事件を経て復活したゲーム、プレイヤーは思うことがあると思うの。後は実際に触れて自分たちがどう実感したかそれをレポートに加えればいいんじゃないかしら?」
「そうだね…それで集合するのは午後8時に初期スポーン地点で集まるってことで」
「それで構わない…ただ…その私、前の成績が悪かったから…ゲーム禁止されていて…レポート書くためって昨日親に頼んだんだけど」
ダメでしたと本気で落ち込んでいる白峯さん。それに本条さんは「理沙はレポートそっちのけでゲームを楽しもうとするからじゃないかな?」っと苦笑いで白峯さんも図星のような顔をする。
「とりあえず、何だけどそれより先にログインしていても問題はないのかしら?」
「問題ねえだろう。先にリサーチをするのもいいかもしれねえな」
「実は私も昨日ログインしたばかりなんだ。先に行って確り行動できるようにって理沙が…」
っと思ったよりやる気なのか、板橋はやる気満々。朝田さんも思いの外、興味津々。その上、本条さんに関しては昨日のうちにログインしていたらしい。
そのあとのことを決めていたら、昼休みが終わるまで続き、そして夕飯を食べた俺は直ぐにログイン。宿で初期装備に切り替えた後、まだ時間があったからイズの工房に顔出して気持ちを落ち着かせる。
「ふう、落ち着く…」
「落ち着くのはいいけど…そろそろ時間じゃないかしら?」
そう落ち着いているとイズに指摘され、時間を見ると時間は7時45分
そろそろ集合場所に向かわなければ怪しまれるだろう。
席から立ちあがりイズ工房を後にしようとした時、工房の扉が開いた。外から来たのはクロムで、俺がいることに気づくと初期装備ということに頭を傾げながら問いかける
「サイト、何で初期装備なんだ?」
「そこは後でイズに聞いて、それと町で俺と会っても知らない感じでお願い」
「?ああ、わかった。」
そう言って俺はクロムの横を通り過ぎ、イズ工房を後にする。
「そうだ、イズ…俺西の森でとんでもない大楯使いを見つけたんだが…」
二人がクロムが見たという
大楯使いの
(
後のラスボス
)
少女の話をしていたのは、俺の知るところではなかった
イズの工房からしばらく歩き、初ログインする噴水広場へと向かった俺は辺りを見渡す。ここからログインする
初心者
(
ニューピー
)
の姿は多く。一見、探すのが困難だが、リアルと顔が同じだから知った顔ならまだわかる。
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