ハーメルン
うちの脳内コンピューターが俺を勝たせようとしてくる
女流二冠

あいと天衣の対決が終わり、休憩している最中。俺もちょこっとJS研の子達に指導対局をする。

(こっちが海外へ行くことになる水越澪で、こっちが腐女子の貞任綾乃か)
『その憶え方はどうなんです?というか2人とも、それなりに強いですね』
(水越はあいと殴り合いが出来るぐらいだからな。もうすぐ香落ちで負けるはずだけど、あいの伸び具合を見るにもう香落ちで負けたのかな?)

普段ロリ王こと九頭竜に指導対局をして貰っている上、2人ともきちんとしたプロの師匠を持っているから同年代の子供達と比べると遥かに強い。まあ研修会に入っているし、これぐらいは指せないとおかしいか。

一方でシャルロットちゃんは可愛い。ひたすら可愛い。金髪幼女って良いよね。九頭竜がお嫁さんにしたくなるのも分かるわ。将棋の内容?この年でアマ初段並みの棋力ならどう回り道しても女流棋士にはなれるわ。しかもこいつら、九頭竜にこれからも指導対局をして貰える。とりあえずロリの間は成長し続けるんじゃないかな。

指導対局が終わったら、せっかくなのでゴキゲンの湯に入る。天衣もJS研のみんなと一緒に入ってくれたので、仲良くなってくれると師匠として嬉しい。

で、ここで俺と九頭竜が一緒にお風呂へ入っちゃうと、飛鳥さんが九頭竜の背中を流しに来れない。なのでお風呂には後で入ると言って、外へ出る。京橋って、わりと色んな店があるから暇つぶしには事欠かない。

ぶらっと散財してからゴキゲンの湯に戻ると、九頭竜を踏みつけるあいと九頭竜の頭を踏みつける空さんの姿が。ジャストタイミングだな。

「師匠は何処に行ってたのよ。お陰でロリ王のド変態プレイを見せつけられたんだけど」
「散財。というか、肩こりはプロ棋士全員の職業病だから仕方ないだろ」
「……師匠も、肩こりは酷いの?」
「俺は対局時間が短いし、盤面もあまり覗き込まないから、そこまで酷くはない」

天衣はお風呂から上がった後、晶さんに髪の手入れをして貰いながら九頭竜を冷ややかな目で見ていたらしい。流石に、アレには混ざらなかったのか。

そして空さんは、俺と天衣を見てこの世の終わりみたいな顔をしている。何でそんな表情をしているんだと思ったら、空さんの呟きが聞こえた。

「……あれが、もう1人の将棋星人」

空さんの下にいる九頭竜は空さんの呟きが聞こえなかったみたいで?マークを頭に浮かべているけど、俺の耳にははっきりと聞こえた。もう1人の、将棋星人?もしかして天衣のことか?

……たぶん生石玉将から、天衣の多面指しのこと聞いたな。あの人、結構なおしゃべりだな。ということは、天衣がマイナビ女子オープンに出ることも把握している可能性がある。というか、把握してなくても想像はつく。

「そうだ、せっかくだから空女流二冠と指しても」
「止めとけ。どうせ奨励会試験で指す」
「……っ!?」
(さっきから空さんの眼光がやべえんだけど。こんなに俺のこと敵視してたっけ?)
『いえ、単純に下から来る将棋星人にビビっているだけですよ。
マスターが奨励会試験で指すと言ったから、警戒もされましたね』
(あー、空さんとの試験で当たるなら1級受験しかないもんな。しかしまあ、今は指さなくても良いだろ。ここで負けて、変に苦手意識を持たれたりしたら困る)
「ま、確かにそうね。それに、練習試合を引き受けてくれる雰囲気じゃないわ」

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