84話 後輩通話凸
9月×日
先日、マイシスターが友人と近所のお祭りに行った際にどうにも変なのに絡まれていたらしい。せめて私には報告くらいはして欲しかったのだが……その事実を知ったのが配信経由という現代ならでは、と言っていいのか? これ。一緒にお祭りに行ったのが何を隠そうSoliDlive所属のVtuber十六夜 真嬢。昨日彼女の家にお泊り会へ行き、その模様をお届けしたお泊り会配信。その中で明かされたのだ。
まあ、若い女の子だけでああ言った場所に行けばそういうお声がかかるのも仕方の無いことだとは思うが……こんな田舎にもそういう類の輩っているんだなぁ。マイシスターは世界一可愛いから仕方ないのかもしれないが、お兄ちゃんを頼って欲しかった。幸い昔の知人が近くに居合わせたお陰で無事だったらしい。後日菓子箱でも持ってお礼に行かなくては。でも、洋菓子店やってるとこに持って行く菓子折りって何気にハードル高くない?
今では考えられないくらいヤンチャしていた頃の知人なので、顔を合わせ辛いのが正直なところ……何故かあちらから妙に慕われてしまっているのだけれども。対立してた集団の2人が今こうして夫婦となって幸せに生活してるって言うのは、V界隈でよく使われる表現の『エモい』というやつなのかもしれない。身も固めたんだしいい加減、眉まで剃るのは止めたほうが良いのではないだろうかとか思っちゃう。衛生管理の観点からすると案外ああいうスキンヘッドとかって理に適っているんだろうか。初見だと堅気の人間に見えないんだけどれども。
閑話休題
「はい。今日はMy Craftをやって行きます」
ヨシ! 鯖内誰もいない! ヨシ!
ヨシ!
誰もいない、ヨシ! 鯖内誰もいないな
こんちゃーっす
いつぞやの一件から毎回私がこのゲームをプレイするときのお約束となってしまった、謎の指差喚呼。これはこれで面白いので好きにやってもらおう。昼間の時間帯はあまり裏でも配信やっている人がいないので、自然と空き巣状態だったりする。見慣れたいつものユーザーさんたち。毎日わざわざリアルタイムに足を運んで下さっている人たちはアイコンを見ただけで誰だか分かるようになってきた。
「ひとまず引き続き整地とレール敷きやっていこうと思います。前やってたところちょっとズレてたので一部修正とかも。CADじゃないけど下書き線みたいなの欲しい」
個人的には一直線に無駄なく繋げたい性質なので、結構設置が進んでから1マスズレてました。なんてことも珍しくはない。実際の工事と違って竣工の期間がきっちり定められ遅れは許されない、ということも無いので気楽なものである。
A型もこれにはにっこり
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