コミュ障狼×酒盛り=???
違う、そうじゃないとチェンは言いたくなったが、ヤマトの目は全く邪なことは考えておらず一重にチェンのことを思っての行動のためだと分かったため、言い出すのをギリギリこらえた。
「じ、自分で食べれるから大丈夫だ。それより、ホシグマ…は大丈夫だろうからラップランドはどうした?」
「ラーちゃんは今俺の部屋で寝てるよ?」
「ぶふぅ!?」
これまたぶっ飛んだ発言に驚き、詳細を尋ねると、ラップランドを運ぼうとしたらたまたま目を覚まし、ここで寝るー!と駄々を捏ねだしたため仕方なくヤマトのベットで寝かしたとの事。
それを聞いたチェンは色んな意味で頭が痛くなってきたのだった。
なお、この後はそれを「やっぱり体調悪いんじゃん!」とヤマトが誤解し、結局押し切られチェンは結局ヤマトに食べさせてもらうはめになったのだった。
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『俺は…俺を拾った拾い主にとって有能な◾◾になるために育てられたんだ。だから、一通りの武器が扱えるのはそういう理由だよ…結局、感染者にならなかったうえにアーツ適性も上がらなかったから、捨てられたけどね』
ホシグマは昨夜の酒盛りで少しだけ酔わせたヤマトから聞いた彼の過去の一部の話を思い出していた。
彼の過去は想像を超えたものであり、その過去のせいであんな人物になってしまったのだとホシグマは結論づけた。
「……彼の普通の人間としての年齢は幼いのだろうな」
ホシグマの呟きは誰にも聞かれることはなく、虚空へと消えていった。
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