ハーメルン
郡千景と粘着質な愛の話
郡千景と勇者の話(下)


 光が、紅い彼岸花となって舞い落ちる。
 伸ばした友奈の手を少年の五指が受け止め、絡め取り敢、繋がり合う。

「目も眩む程鮮やかに、燃え尽きて見せよ──」






「委細承知」




夢を抱いて、もう1度笑顔の君を見る為に。

もう誰一人として、泣かせない為に。

彼岸花の勇者が、夕陽を裂いて降り立った。


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