ハーメルン
銀子ちゃんを可愛い可愛い×5するだけの話(+短編集)
短編 夏の日の1頁
「……ねぇ八一。私、段重ねになってるアイスが食べたい」
唐突に銀子ちゃんがそんな事を言い出して。
「え。食べたいアイスってそのアイスなの?」
「うん。コーンの上に丸いアイスが重なってるアレが食べたい」
「でもそれってコンビニには売ってないんじゃないかな? ソフトクリームなら見た事あるような気がするけど……」
「やだ。段重ねのがいい。三段にしたアイスが食べたい気分なの」
「って言われてもなぁ……」
段重ねのアイスはコンビニじゃなく、専用のアイス屋さんとかじゃないと売っていないだろう。
さーて困ったぞ。こうなった銀子ちゃんを納得させるのは結構大変な仕事なのだ。
ここはなんとかハー○ンダッツとかで満足してくれないものか……って、あ……これはまさか。
「……じゃあ、もう少し歩こうか。駅前まで行けば売り場があったと思うけど」
その意図を読み切った俺がそう尋ねてみると、
「……うん、そうする」
正解だと言うかのように、銀子ちゃんが満足そうな顔でこくりと頷く。
という事で。
三段重ねのアイスを見つけに、俺達はもう少しだけおでかけデートを続行する事にした。
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