ハーメルン
銀子ちゃんを可愛い可愛い×5するだけの話(+短編集)
5. 初日の話
「……ふーん、そうなんだ……」
何やら思う所があったのか、JS銀子ちゃんは俺の事をしげしげと眺める。
そして一応は気に入って貰えたのか、その扇子をポケットにしまい込んだ。
そうして時刻はもう夕食の時間だ。
五人分の料理を作るのは手間だしその能力も無いので、今日の夕食はピザを取った。
計2枚注文したピザを4人の銀子ちゃんズがもしゃもしゃと食べる様は中々に見ものだった。というかぼーっと見てたら次々とピザを食われて俺の手元には一切れしか残らなかった。銀子ちゃんズは見かけによらず健啖家なのだ。
食事を終えたらその次は風呂の時間。
当然お風呂は別々に入る事になったんだけど、ただこの中で一人だけ、幼女銀子ちゃんだけは幼女という事もあって一人でお風呂に入るのは難しい。浴槽で溺れちゃったりでもしたら大変だしね。
幼女の入浴には大人が付き添う必要がある。そしてこの中で大人と言えば……分かるな?
「じゃあ幼女銀子ちゃんは俺と一緒に──」
「どきなさいクズ」
それは実にドスの利いた声だった。
でもだってー、この中で俺だけは18歳だしー、18歳と言ったらもう大人だしだしー……。
などと言う屁理屈はまるで通じず、JK銀子ちゃんは幼女銀子ちゃんの手を掴むと、俺を無視してすたすたとバスルームへ向かっていった。
そうして浴室にライトが灯り、やがてシャワーの水音が扉ごしに聞こえてくる。
……むぅ。銀子ちゃんのお風呂……か。裸になった銀子ちゃん、一糸纏わぬ銀子ちゃんの姿を俺はついつい想像してしまう。
いやそれどころか、今は幼女銀子ちゃんと一緒に入浴している訳で……こんなの不埒な妄想をしてしまうのを避けられないというものだろう。
お風呂で銀子ちゃんが、銀子ちゃんにそっくりな幼女の世話をあれこれ焼いてあげている。
そんなシーンを想像すると……これはなんというか……若妻? いや若母? 感が凄い。これがJKとJCとかなら姉妹感になるんだろうけど、JKと幼女だとそんな感じだ。
……うん、これはいい。『銀子ちゃん』に『妻』とか『母』とかそういうキーワードの合わせは実に良いね。是非この俺も『夫』としてそこに混ざりたいものなのだが……。
とそんな妄想をしている内に二人が風呂を上がって、JC、JSの銀子ちゃんと続いて入浴した。
え、俺? 俺は最初からレディファーストという事でみんなに先を譲ったよ。別に他意は無い。
そうして最後に銀子ちゃん四人分の残り湯を味わうように身体を癒やした。決して他意は無い。
そして風呂を上がってからは各自思い思いに時間を過ごして……。
今日は4人の銀子ちゃんと出会って初日という事もあってか、俺も銀子ちゃんズも何処かよそよそしいというか、落ち着かない雰囲気の中にいた。
唯一そのような空気を気にも留めない存在、幼女銀子ちゃん。この子の唯我独尊さ加減は自分が何人いてもお構いなしといった感じなのだが……。
「ねる」
生憎と幼女なのでおねむの時間が早い。
9時を回った頃にはもう限界が来たのか、俺が敷いてあげた布団にもぐり込んだ。
「どうする? まだちょっと早いけど、でも……」
「……そうだね。今日はもう俺達も寝ようか。幼女銀子ちゃんが眠っちゃったのに照明を付けたままにしているのも可哀想だしさ」
[9]前
[1]次
最初
最後
[5]目次
[3]栞
現在:4/5
[6]トップ
/
[8]マイページ
小説検索
/
ランキング
利用規約
/
FAQ
/
運営情報
取扱説明書
/
プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク