予告編[祝福の刻]
――かつてごく普通の高校生だった、常磐 ソウゴ。
彼は平成の時代を駆け抜けた仮面ライダーたちのライドウォッチを継承した後、最高最善の魔王、その名も仮面ライダージオウ オーマフォームとなった。
そして歴史の管理者・クォーツァーとアナザーオーマジオウ・加古川 飛流の野望を打ち砕き、それからは私も知らない未知なる王道を歩み続けるのだった。
ここまでは、仮面ライダージオウを劇場版Over Quartzerやファイナルステージまでご覧になった皆様も、それは良くご存知かと思います。
……あぁ、これは失礼。既に知っている方も多いと思いますが、申し遅れましたね。
私の名はウォズ、我が魔王の忠臣でございます。
さて。
ひょっとすると、私は皆様の知る仮面ライダージオウの登場人物の『ウォズ』とは少々違う部分があるのかも知れません。
我々が仮面ライダーツクヨミなる存在の誕生する歴史を辿らず、アナザーオーマジオウと戦った時、初めてその存在を認識したように。ゲイツくんが救世主としての道を歩んだ歴史のように。仮面ライダーの歴史は、様々な道に分岐しているのです。
今までに我々が邂逅したものとは違う、機械生命体のような姿のタイムジャッカーなども存在するようですね。もしかしたら、それは皆様もご存知かも知れません。
何が言いたいか、というと……我々は間違いなく我が魔王が最終王者となる歴史を辿りましたが、皆様の認識とは部分部分で少々のズレが生じているかも知れない、という事です。そこを予め、ご了承下さい。
では、挨拶も終わったところで……。
どうやら私には、皆様を我が魔王の新たな物語にご案内する役目を与えられたようだ。予告だけですがね。
まったく、あんな予言書を持っていたからと言って妙な役割を押し付けてくれる。まぁしかし、悪い気はしない。
……コホン。失礼。
では改めまして、ここはひとつ。新たな誕生を祝わせて頂くとしましょう。
――祝え! 我が魔王の新たなる王道、その新たなる未来の一ページが記された瞬間を!
我らの平成ライダーの歴史とは外れた道を歩む、一度壊されて蘇った、蒼き仮面ライダーの物語との交差を!
その名も『仮面ライダーNOVEL GENERATIONS アズール&ジオウ』! まさに生誕の瞬間である!
私がご案内できるのは、ここまでになります。
……え? 続きですか? 物語の本格的な内容?
申し訳ありませんが、それを読み進めるのは私の役目ではない。もはやまやかしの予言書など存在しませんからね。
ですがどうか、楽しんで下さい。我々の物語を。一冊の本などには纏められない、この世界の仮面ライダーたちの物語を。
それでは、またいずれ……。
[9]前話 [1]次話 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/1
[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク