EP.02[時の王者2020]
「やるじゃないか、もう三つも回収したのかい?」
龍騎・デジブレインを打倒した後、警察署に戻った翔は、入手したライドウォッチをウォズへと返還していた。
「これでこちら側が確保したライドウォッチは四つ。あと十五個の内、タイムジャッカーが持っているのは……八つ」
「その通りだ。さて、持ってきて貰ったところ悪いが……これは君が持ってくれたまえ」
そう言いながらウォズが放り渡したのは、オーズライドウォッチだ。
翔は不思議そうに首を傾げ「どうしてこれを?」と訊ねる。
「龍騎・デジブレインとの交戦で、向こうにエグゼイドの戦闘データが渡った可能性があるからね、手の内を読まれてしまうだろう。となれば、別のライドウォッチを持っておけば奇襲できる」
「なるほど……」
「次に使ったらそれを渡してくれれば良いし、新しくライドウォッチが見つかればそっちを持っておいてくれ」
「分かりました」
オーズライドウォッチをポケットにしまい込んで、翔はアシュリィを連れて次なるライドウォッチの捜索に向かう。
――背後で邪悪な笑みを浮かべているウォズに気づかないまま。
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