ハーメルン
世界は崩壊しましたが、人間は逞しく生きています
目が覚めたら異世界(と言ってよいくらい全てが変わった未来世界)ってマ? その2

隔壁を抜け通路に入る。通路は天井がかなり高く、壁の両側に天井から伸びる黒塗りのパイプ? らしき時たまバラバラのタイミングで脈動する何かが壁を埋め尽くすようにびっしりとある。後通路は手すり付きの金網の、人1人通れるくらいの広さで、金網から下は暗くて全く見えないので相当暗い。後照明がないはずなのに何故か明るい

「…こんな部屋だったか?」
いまだに記憶が朧気かもしれない、そう思いながらも通路を進む、しばらく進むと正面に壁が見えてくる。壁には穴が開いていて、ちようど大人1人がそのまま通れるくらいの広さで、四角形の穴だ 

「…あぁ〜思い出してきた、これ抜けたその先だったか?」
と、独り言を呟きながら穴へと入る私、穴に入るとすぐ金網の道が終わり、私は3段の短い階段を降りてコンクリとも金属とも違う、しかし石のように硬い何かでできた穴に降りてそのまま通路を進む

しばらく進むと狭い穴の中が終わり、広い空間に出た、のだが

「いやこれ…え?」
穴に入る前と同じ金網の通路が空中に設置されているのだが空間がバカ広い、見た感じ最低でも5km以上かつ、天井までの高さは金網通路で300mくらい、下の床なら800mくらいの高さで、天井は四角形の模様が延々等間隔で彫られていて、無数に規則性を持ってそびえ立つ、おそらく天井を支えるための柱にも等間隔で線が引かれている、恐らくだが柱を一周する感じに彫られていると思われる。床は特に何も彫られていない

「俺の記憶にあるこの施設のどこにもこんなクソ広い場所はなかった…一体どうなってんだ?」
明らかに私の記憶にはない場所に困惑しながら、他に行く道もなく、私は両腕の()()を起動させる。すると両腕があの装置で体を燃やした時と同じ様に回路の様な赤い線の模様が走る。それと同時に瞳孔のブラックパールの様な漆黒の輝きが海色に輝き、色彩部分が真っ黒に塗りつぶされる

「ださいから変えたくないんだけどなぁ…」
と、愚痴をこぼした後、私は軽く数回ジャンプして体のパフォーマンスを確認した後

「ッシ!」
と、掛け声と共に勢いよく駆け出す。駆け出す瞬間に空気を引き裂く衝撃波と共に金網通路が抉れる様に吹き飛ふが、通路自体は少しも揺れることも何もなく、抉れた箇所が一瞬にして修復される

「まだ本調子じゃないか」
と、内心思い通りに動いてくれない鈍りきった身体に不満を抱きながら、それ前提での戦い方を考えながら走り続ける。すると5分ほどで金網通路の終わりであろう真っ黒い…金属? の壁が現れる

「…ぶち抜くか」
目測後500mほどで到達するところでそう呟いた私は、左腕の武器を使おうとするも、正面の壁が装置の壁が開いた時同様金網通路の正面の部分だけが競り上がり、ゆっくりと左にずれて、中が見える

中も壁の表面と同じく真っ黒で全く先が見えない

「…」
暗視機能を駆使しても全く先が見えない空間に私は躊躇なく飛び込む。金網通路と壁との間には100m程の開きがあるが難なく飛び越え、着地の瞬間に素早く前転して衝撃を受け流しつつ、そのまま奥へと走る

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