響の報告とこれからの事
響は目覚めた直後にコミュニケーションを予想外の人物とやった後真面目になり相手の名前を確認したのだった。
「え、貴女はもしかしてエステル・ブライトさんですか?」
「ええそうよ。前の世界では殆ど会えなかったけどね」
「そうでしたね、あはは」
響は少し苦笑いをする。
「もしかして私達の身体をここまで持ってきたのはエステルさんたちだったんですね」
「ええそうよ。レイが遊撃手協会に依頼を出してきたのは驚いたけどね」
「響教えて欲しいけど、どうして直哉君は起きないの?」
「ああそれは・・・」
そして響が直哉が起きない理由をエステル達に話した。
「成る程レイが意図的に起きるタイミングをずらしたわけね近い内に米田さんがここに来るからなのね」
「でもどうしてレイさんが米田さんと直哉君が会うの避けたいのかしら」
若菜が疑問を言う。
「それはですね、12歳の直哉君に大帝国劇場で無理矢理暮らさないかと言ったことが零さん達にとって米田さんの暴走と判断したんだと思います」
「「暴走?!!」」
響の言葉にどういう意味なのかわからないエステル達だった。
「まずここにいる人達はレイとトワさんの事は知ってますよねどういう人なのか」
「ええ長い付き合いだし」
その二人が米田さんの誘いの裏にある思いを知って考えて直哉君が暫く米田さんと会わないようにしたみたいですね」
「でもあの二人が干渉するのはこちらになってから珍しくない?そこまでの事のように見えたのかしら」
「それは真宮寺家の存在が直哉君の背後にあるからですね?」
「「え、どういう意味?」」
エステルと若菜は響の言葉に驚いていた。
「私達の転移魔術でここにきて寝てる間にその間に花小路伯爵と米田さんが話した記憶が見えたのでそれによると米田さんは帝国華撃団に真宮寺さくらをスカウトしたいと言っていましたね」
「まさか米田さんがそんなことを」
若菜は事実に驚いていた。
「成る程そう言う理由なのねレイが直哉君の目覚めるのを意図的にずらしたのは、真宮寺さくらさんを大帝国劇場に行かせる為なのね」
「ええ恐らくは少なくともこの世界の基本となる初期イベントは改変したくないみたいですね」
「まあさくらさんが帝国華撃団にいないと天宮さんたちにも影響が出るとまずいものね」
「そう言う考えもわからなくないわね」
「でも今のさくらは直哉君が起きないと帝国華撃団に行かないとも言いそうですけど」
「「あ、そう言う可能性があったか」」
エステルと響は若菜の言葉に納得していた。
「まあまだ時間はあるので何とかなるとは思いたいですね」
それから2ヵ月後・・・
太正11年3月ついにその日が来た。
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