ハーメルン
【完結】がっこうぐらし!RTA/卒業生チャート+α
最終回

 イベントスキップを連打して連打して連打して……ここでタイマーストップ。
 記録は3時間48分56.2秒でした。

 換装した完走ですが、同行キャラをスミコにしてさえいれば、イベント終了までのタイムを8分は減らせたのでWR取れてましたね。
 それに記録を狙うなら学園生活部以外を助けるのは単なるロスなのですけど、ついついNPCに甘くなってしまうのが僕の悪い癖(杉上左京)

 もう既に違うゲームハードとレギュレーションで走るのが決定してるので再送はしませんが……皆もがっこうぐらし!RTA、走ろう! ウチもやったんやからさ(同調圧力先輩)

 それでは『がっこうぐらし!RTA/卒業生チャート』はここまでとします。そのうち次回作がしれっと投稿されてると思うので、登録して高評価を入れておくと得かもしれない。

 ほな、また……(粒子になって消える)






 ──ヘリコプターの爆発も校舎の火災も無かったかのような晴天の下、鎮火したヘリコプターの残骸を見ながら、ボロボロの男が比較的無事だった車の屋根に胡座を掻いて座っていた。

「おーい」
「……ん」

 車の下から聞こえた声に顔を向ける男──古木は、ボンネットを足場に屋根に登ってくる少女──くるみの手を引いて手助けする。

「さんきゅー」
「どうした」
「いや、様子を見に来たんだよ。昼飯まだだろ? おにぎり持ってきたぜ」
「ああ、助かる」
「……それで、なんか変化はあった?」

 ラップされた無洗米の握り飯を二個手渡し、包帯の巻かれた右手にはシャベルを握る。古木の横に座ると同じように残骸へ視線を向けた。

「中から人が出てくる様子は無い。それにこの辺りにはやつらの気配が感じられない、先日の火災と爆発で殆どが燃え尽きたのだろう」
「……ふーん」

 気だるそうにそう呟いてくるみは黙り込む。火災と共に、やる気もまた燃え尽きたのかもしれない。ラップを開けて握り飯を頬張る古木は、中に缶詰の肉が入っているのに気付く。

「慈さんたちは」
「あー、生徒会室とか放送室に置いてあった中から無事な荷物をかき集めたり、地下室から物資を取り出してる。あとはこの人数を詰め込めるデカい車でもありゃ完璧だな」
「……なら、これを食べたら手伝おう」
「いや手伝うなよ。……言い忘れてた、あたしとあんたは何もすんなって言われてるんだ、仮にも怪我人だからな」
「怪我……か」
「剣士にとっちゃあの程度は掠り傷だ、とか言うようなら今すぐトドメ刺すぞ」

 まさか、と返して、古木は握り飯の残りを口に投げ入れる。ほんとかよ……と言いながら、くるみは呆れた顔で古木を見た。

 頭に、首に、肩に腕にと包帯を巻き、どこか枯れた古木(こぼく)を思わせる。
 なんてことはない。やる気が燃え尽きているのは、くるみだけではなかったのだ。

 はぁ。とため息をついて、くるみは古木の肩に頭を乗せて言う。

「……無事でよかった。本当に」
「……そうだな」
「あとでめぐねえたちに顔見せておけよ、皆も安心するだろうし……な?」
「ああ」
「──ところでさぁ」

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