ハーメルン
短編集
ハイスクールD×D×俺ガイル

そして、彼は空間に裂け目を作り出し、彼の炎の裂け目へと仕舞い込んだ。
そんな系統現代のベルフェゴール当主ですら真似できない、いや今までの当主ですら真似できる芸当ではない。
本物の初代ベルフェゴールの権能を操りし者。

「本当はリザインしてくれるのがいいんだけど、そういうわけにもいかないよな?」

「当たり前ダァ!!いくら権能を持っていようが、貴様は人間だ!!誇り高き悪魔の一族として人間なぞに負けるわけにはいかぬ!!」

ライザーの猛攻は止まらない。
ここに居たのが赤龍帝であったのならば、この時点で積んでいただろう。


だが、相手が悪い。
大戦の全盛期、それも初代の悪魔であるベルフェゴールの権能を有する人間。
加えて、幾度の転生を経て奪った力を溜め込んでいる存在を降した者。

「だから、効かないってそれは」

それを現代のたかが、不死身の悪魔ごときが超えられる存在ではない。
無傷で佇む人間。
その手は蒼く輝いている。

「フェニックスは灰からでも蘇るらしいが、今のあんたでも半分くらいなら復活できるよな?」

「なにっ・・」

続く言葉を紡ぐことはできなかった。
刹那彼の手から放たれた光は、ライザーを真っ二つに断絶させた。

ライザーの体の間に裂け目を作り出し、体を真っ二つにしてしまったのだ。

そのままライザーは空から地へと堕ち、体が消える。
恐らくは意識を失い緊急離脱したのだろう。
流石のフェニックスでも現代の悪魔では半分も耐えられなかったらしい。

「・・・サーゼクスさん。これで俺の勝ちでいいですよね?」

「あ、ああ、ライザー君の意識消失で君の勝ちだ、おめでとう」

体が闘技場から転移する。
転移後、俺を待っていたのは激痛だった。

「はちまーん!!!」

なぜなら、リアス・グレモリーが突っ込んできたからだ。

「うぐっ、お、お前それが勝負してきた奴に対する仕打ちか、てか、力強いって、やべ、ギブギブ・・・あっ」

ライザーへの強気は何処へやら、リアス・グレモリーの抱擁で比企谷八幡意識消失。

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