結構むかし編そのイチ
前回のだいぶ昔編をざっくりまとめ&日本史と比較
カール大帝の戴冠式の頃、日本では平安京に遷都と言う出来事が起こります。
フランク王国が分裂すると、日本では遣唐使が廃止されます。
二回目の民族移動が発生した時、日本では将門の乱が起っていました。
J.D.(ジャンヌ)さんが火あぶりになるのは、室町幕府が成立した頃です。
東ローマ帝国ことビザンツ帝国が滅亡したら、日本では応仁の乱。
超ざっくり世界史~結構むかし編~
ルネッサンスです。
色々ブレイクした時代です。
色々とは、【欧州人の活動を世界に広げた大航海】・【モナリザなどの後世に語り継がれる美術品】、こう言った物が一気に生まれた時代です。
現代にまで影響を与えた時代と言っても良いでしょう(思わせぶりな説明の理由は後述。
まずその原因から。
何で起ったかというと、中世で強い影響力を持っていたキリスト教への反発です。
これで済ますとザックリ過ぎるので、つらつらとまとめていきます。
牧師「子らよ。神の名の下に、慎ましく生きるのじゃ」
村人「具体的にプリーズ」
牧師「この世は神が創りたもうたのじゃ。農民であることも鍛冶屋であることも、神がお決めになったのじゃ。分るな?」
村人「あのー、牧師様。私は狩人になりたいのですが」
牧師「ダメ。羊飼いに生まれたからには死ぬまで羊飼いじゃ。神がお決めになった事じゃからの」
村人「えー」
生まれた時から身分が決められている、現代人から見るととんでもない話ですが、中世ってのは大体こう言う世の中だったそうです。
そりゃー、息も詰まります。
ただ、羊飼いという身分は保障される、と言い方を変える事も出来ます。
無職・ニートに縁が無い社会ならば、一長一短か。
現代インド地方でも時々聞くカースト制度は、日本では悪く報道されますが、実際はどうなんでしょうね(問題定義
次に、何故キリスト教が弱まったのかです。
それは、イスラム科学によるキリスト神格の破壊です。
表現がちょっとラノベ臭すぎますので、書き換えます。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」と昔から言いますが、人間は理解できない物を恐れ敬う傾向があります。
自然信仰の様に、雷や火山を神格化してきたのも、その一面です。
言い方を変えると、正体を知ってしまえば怖くない。
牧師「太陽が地球の周りを回っているのは、神の御業じゃ!」
農民「地球が太陽の周りを回ってるんだろ? 神って本当に居るのかよ?」
牧師「神を疑うべからずじゃ! 地獄に落ちるぞ!」
農民「居ないなら地獄もないんだろ?」
牧師「ぐぬぬ!」
勿論全員では無くて、完全否定までには至らなかったそうです。
どうしてかというと、イスラム科学を受け継いだ当時の哲学者の中にすら、キリスト教徒が居たからです。
ともかく。
この結果、欧州圏で天文学を含めた科学が発展します。
んで、
中世での十字軍遠征を切っ掛けに始まった貿易が、欧州に羅針盤をもたらし、それとイスラム科学が合体して大航海に繋がります。
次回も近世編です。三回ぐらいの予定。
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