ハーメルン
転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~
10 戦士としての自覚! VSホブゴブリン!!
シュルルルルルル
ブレーブの操るロープがゴブリン達の隙間を駆け抜け、あっという間にゴブリン達を縛り上げていく。
「…ふう。この辺りは全部終わったかな……。」
ブレーブのギルド【
勇気デ戦ウ乙女達
(
ブレイブソウルプリキュア
)
】は今、洞窟へゴブリンの群れを対処するという依頼をこなしに来ている。
ゴブリンを殺すことなく捕縛しているのはギルドメンバーかつ事実上のリーダーである魔王ギリスの提案のためだ。
「縛り方はこれであってるよね?」
「問題ない。これならそうそう抜け出ることはできないだろう。」
これまでに少なくとも30体以上を縛り上げた。といってもまだこの洞窟に入って少ししか歩いていないが。
『この洞窟ってどれくらい広いファ?』
「…そうだな。クエストに記されていた情報が正確ならまだまだ深いということになるな。」
「え? 掲示板にそんなことまで書いてあったっけ?」
「気づいてなかったのか?クエストは選び方を間違えれば死にかねないほど危険なこともあるんだぞ。そういう情報もしっかり吟味した上で選ぶのが常識だ。」
「……と言いたい所だがお前はまだここに来てまだ1日しか経っていないからこれから気をつけてくれれば良しとしよう。
それから言っておくが俺の力はあてにするな。まだほとんど戻っていないからな。昨日を思い出したら分かるだろうがちょっと力を使うだけで精一杯だ。
だからお前にはしっかりしてくれないと困るんだ。」
「分かってるよ!」
蛍とギリスが他愛もない言い合いをしていると、
ドスン!!! ドスン!!!
という地響きのような音が洞窟内にこだました。
「何!!?」
「もう来たか……」
洞窟の奥から今までのゴブリンとは明らかに体格が上のゴブリンが出てきた。
今までの3倍、いや4倍はあるんじゃないかとブレーブは直感した。第一今までのゴブリンはブレーブの身長に対し二回りも小さかったのにこのゴブリンはブレーブの身長をゆうに超えていたのだ。
「……気をつけろ。やつは"ホブゴブリン"だ。」
気がつくと、そのホブゴブリンの周りにも大量のゴブリンがいた。確か受付から聞いた情報ではゴブリンは言葉こそ話せないが仲間との団結力や頭脳な侮れたものではないと。
「おそらく、お前のロープを逃れたゴブリンの一体がリーダーのホブゴブリンを中心に増援を呼んだんだろう。」
ブゥン!!!
ホブゴブリンが唐突に手に持っていた棍棒を振り上げ、
ズドォン!!!!
ブレーブ目掛けて振り下ろした。
ブレーブはそれを間一髪 バク転で回避した。
(………!!!!
なんてスピード!!! 近づくのが見えなかった!!!!)
ホブゴブリンが追い打ちをかけるようにブレーブに向かって突っ込んでくる。
〘(
強固盾
(
ガラディーン
)
!!!!)〙
ホブゴブリンとブレーブの体がぶつかる瞬間にバリアを展開した。
ホブゴブリンは自分の衝撃を全て受けて後方に激しく吹き飛んだ。
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