【再戦!】マ〇クラG・I【スペルバトル!】②
「では貴様から今回のルールを説明してもらおうか! 大島キリよ!!」
二人とも無事ログインに成功すると、俺は大島さんのキャラクターに向かってブンブン腕を振った。ちなみに前回同様、配信画面はチャット欄しか見えないようにゲーム画面で隠している。
コメント
:あれ、舎弟クン?
:口の利き方に気をつけろ
:さんをつけろよデコ助野郎!!
「おいおいリスナー諸君、俺が敵に対して謙る理由があるかァ? ゲームが始まればコラボ相手以上に打破すべき好敵手よ!!」
『ふんっ、それでいいのよ! むしろさっきまでのヘコヘコした態度が気持ち悪かったくらいだしね!!』
コメント
:キリちゃん割と少年漫画ノリ好きよね
:G・Iやり込むくらいだしw
:ヒビキくんのヒールムーブすこ ¥5000
「……気持ち悪くないもん……」
コメント
:気持ち悪くて草
:傷ついてんじゃんww
:野郎のもん口調はさすがにキツイ ¥5000
:なんでスパチャ投げたのw
『じゃあ今回のルールを説明するわ! 制限時間4時間! 前よりもがっつり勝負するつもりよ! 勝敗は得点制で決めるんだけど、先にクリア条件カードを5枚集めても勝ち!!』
「フム。得点とやらの詳細を聞こうか」
『250点先取したプレイヤーの勝利よ! SSが100、S・A・Bは順に30・20・10点扱い。ただ、クリア条件カードはランクに関わらず50点ね! これはSSランクであっても同じ、50とすること。 あ、一応呪文カードも1点扱いにするから。もし時間切れになったとき、同点だとちょっと面倒だもの』
「なるほど! 基本的にはクリア条件カードの収集を目指すが、その過程で250点貯めても良いということか。把握したぞ! SSランクについては、むしろ指定外のほうが有用か……?」
『他のルールは前回と一緒よ。直接攻撃禁止! いいわねっ?』
コメント
:これは楽しみ ¥3000
:前も一時間半で3種集めてたし余裕じゃない?
:その辺は運要素でかいからな
:途中スペル勝負するならお互い余裕ないでしょ
大島さんの説明に俺も、多分リスナーも概ねルールを把握したので、早速クリア条件の指定ポケットカード確認へ。今回から引き直せるから、フェアになるようにと互いに内容を伝え合う理由はない。それぞれがクリア条件を受け入れたら勝負開始だ……!
『……よし、アタシは大丈夫よ。そっちは?』
「問題ないぞ。さぁ、始めるとするか……!」
『えぇ! 正々堂々!』
「『勝負!!』」
前回のPVPと同じく、俺と大島さんは同時に駆け出した。さぁやることは一つ! 魔法都市マサドラ探しだ!! おそらく大島さんも同じ考えだろうが、スペルによる強奪がまかり通る以上、最初に指定ポケットカードを探すのは得策じゃない。食料を確保し、道中サトウキビがあればバッサバッサ回収していく。
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