第0話 後悔
「うん、そうだよね。ありがとう!」
もう1人の自分に礼を言ったシンジはブランコに座って目を瞑り、祈るように手を合わせて強く願った。
(もう一度・・・・・・やり直したい!皆を助けたいんだ!)
シンジが必死に祈ると、その身体は徐々に消えていった。本人は気が付いていないようだったが・・・・・・。
ブランコからシンジの姿が消えると、残ったのはもう1人のシンジだけではなかった。いつの間にか彼の後ろにショートヘアの女性が立っていたのだ。
「行ったわね」
「うん」
「あとはシンジ次第。あの人とも仲直りできればいいんだけど」
「それは・・・・・・まだ難しいんじゃないかな?」
女性の言葉にもう1人のシンジは苦笑して答える。
「それもそうね。じゃ、戻りましょうか。私は初号機に行くわ。シンジのサポートをしなくちゃ」
「うん。頑張ってね・・・・・・母さん」
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