第1話 再スタート
一方第1発令所では、途切れた映像がようやく復活しようとしていた。
「目標はどうした?」
「あの爆発だ。ケリはついてるだろう」
「映像、回復します」
パネルに再び外の映像が映し出された。
「「なっ!」」
なんと、あの炎の中で使徒が生きていたのだ。
一応表面は溶け、顔のような場所はズレているが、コアは無事。被害はゼロに等しいだろう。
さらに使徒の焦げた顔を退けるように新しい顔を体内から出し、ゆっくりだが再び第3新東京市へと歩みを進めた。
「我々の切り札が・・・・・・」
「なんてことだ」
「化け物めぇっ!」
それから幹部達は本部と連絡を取り、少しすると受話器を戻して後ろに座っているゲンドウの方に振り向く。
「碇司令。誠に不本意ながら本作戦の指揮権は君に渡った」
「お手並み拝見といこうか」
「我々の兵器ではかすり傷程度しか付けられなった。君にはできるのかね?」
「そのためのNERVです」
彼らから指揮権を移譲されたゲンドウは、自信ありといった表情で幹部の嫌味に答えた。
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