ハーメルン
インフィニット・ストラトス ~一人の転生者~
先生と生徒の試合

いや、ISを持つ者ならほぼわかるはずだ。
まあ、俺は知らずに使いまくったし、誰もそんなことを言ってくれなかったし、どうしようもないか。
まあ、簡単にまとめれば俺は最初から隠せていないということだな。

「うおっ!?」ガキッ!

「ちっ、防いだか」

近接ブレードが、嵐のように俺のシールドエネルギーを削ろうとしてくる。
俺はそれをニュータイプの直観と洞察力、そして経験から紙一重の所を避けていた。
初めての時は、戦い続けていたら俺が負けていただろう。
俺はあの時、逃げるに徹したから、逃げられただけだ。
しかし、今回はそうもいかない。
まだ正体をさらす気にはならないし、まだ一年もたっていないのでバラすにしても時期不相応だ。

「バエルっ!お前の真の力を見せてみろ!」

阿頼耶識システムの力を解放する。
とはいえ、まだ半分くらいのリミッター解除しかできない。
でなければ、強烈な加速についていけん。

「動きが変わったか!」

「うおおおぉぉぉーーーーっ!」

激しい剣による打ち合い。
近接ブレードを二つ出して対応している千冬先生は、笑みを浮かべながら戦う。
強者と出会った事を喜ぶ笑みを。

「てえぇぇやあぁぁぁーーーー!!」

「…ふんっ!」

まだこちらにはダメージは来ていないが、いずれ直撃を受けてしまいそうな紙一重の回避をしている。
いずれ当たってしまうのではないかと、我ながら不安だ。

「決める!」

「やって見せろ!」

バエルソードが近接ブレードとぶつかり合う…
その時だ。

ドゴォォォーーーン!

強力な演習場のシールドを突き破り、侵入してきた異形のIS。

「AIで動いてんのか……?」

「ええい!どうなっている!?」

戦いの間に水を差された千冬先生は不機嫌そうだ。
いや、確実に不機嫌である。
俺は、目の前に立つ不気味なISに剣を向けるのだった。

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